今回のことを通して、何を学び、どう変わっていくかです

トラウマ(心の傷)とPTSDの専門家 百世 安里

こんにちは。
トラウマとPTSDの専門家、百世です。

ご相談ありがとうございます。
お返事がたいへん遅くなってしまい、誠に申し訳ありません。

さて。
誰でも、自分が過ちをおかしてしまったとき、
なかなか素直に反省はできにくいもの。
特に大人になり、経験を経るほど、そうなりがちです。


なにより今、大切なのは、あなたが
「今回のことを通して、何を学び、どう変わっていくか」です。


あなたは今回、部下への対応を失敗されました。
やってしまったことは、仕方ありません。
素直に反省しましょう。

そして、このことは上司として人をまとめていく上で
良い試練だったのかもしれませんよ。

「自分のしたことの重大性が遅まきながら分かりました。」
と、おっしゃっているように、

あなた自身も、薄々悪いと感じていながら、
忙しくて・・・どう対処していいかわからなくて・・・
事態が悪化してしまったのですね。


いいですか。
困ったときは、相談しましょう。

あなたは、たいへん優秀でお仕事のできる方でしょう。
そのために、相手にも同じように求めてしまうでしょうし、
自分の求める水準と違っていると、イライラすることでしょう。

でも、人は一人ひとり全員違います。
相手は、あなたとは違う能力を持っているだけのこと。

つまり、あなたは「任された仕事を遂行する」ステージから、
一つ上の「数人の人を統括して仕事を遂行する」ステージにいるわけです。

自分でやるより、
人にやってもらう方が難しいもの。
それは、書店でビジネス書の棚をのぞくと、ズラリと並んだ本からもわかります。

あなたは今、これまでになかったチャレンジをしているのです。

ネットのゲームなら新しい武器が必要なシーン、というのでしょうか。

部下への伝え方の本を読むのもいいでしょうし、
うまくやっている上司の方に秘訣を聞き出す、
尊敬する人に相談するのもいいでしょう。

その時間がないのなら、交渉しましょう。
このままあなたまでうつになっては困りますよね。
あなたの上司の方、もしくは同期ですとか、相談できる方を探してください。

しかし、上司の方の「丸く納めなければならない」という言葉は、
表面だけを取り繕うようで、良い対応とは言えませんね。　
その通り一遍な対応からすると、
職場全体に、コミュニケーション力が落ちている状況も垣間見えます。

その場合は、部下を持つ役職の方みなさんで
コミュニケーション研修を受けられるのがベターです。

あなたお一人の部下対応力というより、
職場にも「見本とすべき人や、やり方」がないのかもしれません。
職場全体で取り組まれるのが一番です。


そして、あなたの苦しみを救う方法は・・・

「助けを求める」ことです。


そうです。優秀な人ほど、一人でがんばってきました。
だから、助けを求めることがヘタなんです。

今回、よくご相談くださいました。
どんどん助けを求めてください。

仕事が手一杯で、部下に対処する余裕がなかったこと。
これから改善したい。それには、部下とのコミュニケーション法を学びたいこと。
そういった講座や研修を会社で取り入れてほしいこと。

あなた一人の問題でなく、
会社全体の効率にも直結します。
社内の改善は、会社にとっても利益に結びつくのですから。

あなたの前向きな意欲として会社に伝えられ、
会社が応えてくれることを願っています。

あなたご自身も、がんばり過ぎないようにしてくださいね。
抱えきれない仕事量は、交渉力をつける練習と思って
セーブ(減量)を伝えてみてください。

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回答日時：2013年3月 4日(月) 12:31 JST

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