本題はセックスレスではなく　心のロスです。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

ラムネさん、苦しいお気持ち、お察しします。
夫婦問題はこれまでの人生の中で、未体験のことばかり。
どんな高学歴の人でも　学校で教わる事は出来ないのです。
つまり一生懸命に考えても、自分の中での経験則で物事を測ろうと思っても
経験のない事には　何が正解か教科書はないのです。

そこで分からないなりに、自己流であれこれ対峙している内に結局
こじれてしまい、どうしようもなくなります。
そういう意味において　今のラムネさんの夫婦がどの程度の状態か
健康診断のように　チェックが必要ですね。

ここでお書き頂いた内容は　例えば怪我に例えると、壁にぶつかりました。
傷を負いました。血が出ました・・・・・・

そんな感じがするのです。
結局事象は書かれてありますが、人と人との会話って本当はこんな感じじゃないはずです。

もし子供が怪我をした時、子供などに聞くのは「どこで怪我したの？何につまづいたの？」と言うように、その背景を親は知りたいのです。

私もラムネさんの現在の心境や状態は解りました。
でも　これを何とか回復したいと思う時は　どういう背景があったかを知らないと何を、どう触っていいか分かりません。

夫婦の心のボタンが段々掛け違いで今の状態を起こしていったという事は解ります。
長い間、色んな事がすれ違っていったのでしょう。
相談者自身もよく言われる言葉で、「色んな事の積み重ねです」と。
元どおりに戻りたいと言っても　「何故？何が原因で？」という中身を聞かないと
何が二人の合わない部分が何だったのか第3者には分かりません。

ラムネさんに質問をされて　質問で返す事は良くないのかもしれません。
でも、夫婦仲が良くないのに子作りという事が物理的に叶わない事はよく分かります。
でも、そもそも何故ご主人は二人目のお子様を拒否されたのか、それはラムネさんとセックスを
する気がないという事とはちがうと思うのです。
ラムネさんの相談のタイトルは　「レス」ですが　レスと言うのは結果であり、原因ではないのです。
そこでその原因となる事は解りませんので　ここでは考え方という事をお伝えしようと思います。

よく身の上相談と言う言葉があります。
それに対し　レスというのは　身の下相談のように思えますが　実は下半身の上には上半身が必ず付いています。
では心はどこにあるかと言うと　ハートの心臓という人もいれば、頭という人もいます。
でもとにかく　「思い」は下半身にあるのではなく、上半身にある事は確かなようです。
人の行動を決める心の部分は上半身にあるので　レスも医療を必要としない限り、本当は心の表れだという事はもうお分かりだと思います。

そういう事でセックスを下半身の問題と思うと話はややこしくなるのです。
会話や言葉がコミュニケーションだとしたら、セックスは心身のボディーコミュニケーションです。

日頃から、意見が合わず、喧嘩がちである夫婦が肉体のコミュニケーションだけが出来るはずがないのです。
そういう意味でコミュニケーションが成り立ってないのに子作りだけは別問題とはならないのだと思います。
私はご主人を擁護しているのではありません。
私のような相談業をしていると　やはり問題の原因を作っているのは、妻よりも夫の方が明らかに多いので、何かラムネさんが不満を貯めこんでいったものがあったとは考えています。
そして恐らくご主人は弁が立つのでしょう。
それで話し合いをした時に　ご主人に遣り込められてしまうのでしょう。
こういうケースの夫は恐らく自分勝手というか自分の法律で妻をねじ込めようとするので
ラムネさんは抵抗するのでしょう。
そうなればご主人は自分の意見が一番だと思っている人だとしたらラムネさんに対しては
見下すような事で　ラムネさんの意見など聞こうともしないのだと思います。

何の話ですれ違うのか　私には今の段階ではうかがい知る事は出来ませんが、ご主人は恐らく自分が一番正しくて、自分の意見に従わない者は、必要がないと考えるタイプなのかもしれません。

だからラムネさんにすれば　意見の違いは話し合いをし、調整すればいいと考えていると思いますが
ご主人には話し合いは、自分に逆らう者という風にしか感じられないのではないでしょうか？

私はこの悩み辞典のコラムでもよく書く事ですが、とにかく女性は「話し合い」が好きなのです。
話し合いをすれば、なんでも解決できると考えています。

でも　ご主人のような裸の王様にすれば　話し合いは自分への反撃と感じますし、ご主人の方から
妻に意見を合わせようという気が　さらさらなければ、話し合いを挑もうとする妻に、凹ます言葉で
反撃をかわそうとしているのではないですか？
これは結局、小心者の表れなのですが、攻撃は最大の防御。
つまりご主人は自分の何かを通そうと必死な訳です。

例えば、これまでご主人とセックスレスの話を持ちかけると、ご主人は嫌な顔をしたのではないでしょうか？
ラムネさんは　真向法で、子供も一人じゃかわいそうだから、もう一人・・・・という意味で話し始めても、プライドの高い男性なら、自分の性的能力を否定されているような気になります。
また、別の考え方で、日頃、キャンキャン言ってくる妻に、ただただ口うるさい女だと思っています。
そうなると夫には、気の強い妻という風に映っているので、そんなにお願いごとをしたいなら、夫である自分にもっとひれ伏せという考えを持ちます。
しかし妻は　話し合いという事を　人と人とフラットな関係作りと考えて、話し合いを持ち出すと
夫は自分に意見をするという風に感じるのかもしれません。
だから　これまでラムネさんは話し合いを平和的解決方法と考えていたかもしれませんが
これは、ご主人には逆らう妻としか思えなかったのでは？と思うのです。

例えば　夫が転職をするとしましょう。
退職金とか、たっぷり貰えて退職していたらいいのですが　次の就職まで間が空くと、
順調に生活費が入らなくなります。
そうなると妻は　生活費の相談と言う話を持ちかけても、夫という生き物は自分の転職を非難されているように感じるのです。

またもっと違う考え方をすれば　夫が毎日帰りが遅くなると、それは残業でない限り、遊んでいるということになります。そうなると当然決められたお小遣いで足りなくなりますから　色んな事を誤魔化さなくてはなりません。
それを妻に諌められたら、そこで反省するようなタイプであればいいのですが　これまた夫は自分の遊び邪魔しやがって・・・というように　自分の思い通りにならない事に腹立てます。

もっと別の想像をすると、帰宅が深夜帰宅で、妻にすればこれじゃ子作りどころじゃないと日頃から不満を貯めて夫に談判するとします。
でも、妻は本筋の話を出来なければ　とりあえず夫の生活態度やお小遣いの使い方に注意をするという遠回しの事になります。
帰宅時間や　お小遣いの使い方に対して、話し合いというスタンスで持ちかけても、根本的な願いは
夫と仲良くしたいという事であれば　この話し合いはまったく逆効果だという事です。
ご主人には本音が通じないと考えた時から　妻の言葉が説教モードに切り替わったとしたら
これでは、ますますご主人との距離が空いてしまう事になるのです。

所で　ご主人は年齢的には男盛り。
ラムネさんにとっては「レス」という概念かもしれませんが　本当に性欲も何もないとすれば
ご主人本人も悩むくらい大問題です。
それをご主人が悩んでないとすれば　どこかでレスは発散しているという事です。
女性はセックスが無くても、心は寂しくてもなんとかなります。
しかし男性にとってセックスは性欲に個人差はあっても　必ず排泄しないといけないという
生理現象なのです。
この4年間、どこで排泄していたのでしょうか？
これが、毎度毎度　自慰行為で解消しているとは信じがたい。
男性もたまにはスキンシップもしないと寂しく感じるはずです。

これがもしかして風俗に行っているとしたら　それは金銭的にもラムネさんの不満にもなるでしょう。

でも、もしこういう事をラムネさんがご主人に対して「性欲の無い人」とか草食男子だと感じているとしたら、それはちょっとイタイです。

何でもかんでも夫に聞けば答えてくれると思ったら大まちがい。
この段階の夫婦になれば夫の言葉に答えはないと思ってもいいくらいです。
また　ラムネさんも話し合い、話し合いと言う程、本当は本音が話せてないのだと思います。

話し合いに答えを求めないでください。
そして、夫婦の中で何が在ったの？と私が想像をしただけでも
色んなケースが想定できました。

それくらい　夫婦の問題は真の事を見抜かないと、何も解決はしません。
色々あって、夫婦仲が悪くなりました、どうしたらいいでしょう？では　私は何も分かりません。
少なくとも、いつもどんなことで揉めていたか、教えて頂かないと、問題の核が見えません。

子供がもう一人欲しいと言うのは女性として出産年齢を考えたらカウントダウンが始まっている事も分かります。
でも　ラムネさんはどこかで夫婦の溝が子供が出来れば何とか子はカスガイというように　子供の存在で夫婦をつなぎ止めようとしていませんか？


冒頭にも書きましたが　女性には男性の生理現状のような性欲はありませんが　もしレスが寂しいと思うなら　それはコミュニケーションが出来ず寂しいという事です。
でも、それを横に置いて、子供を産むタイムリミットという話をしても　ご主人にすれば
コミュニケーションもない夫婦が　ボディーコミュニケーションだけが出来るはずがないと考えているなら　むしろそちらの方が正論になります。
それどころか　今現在コミュニケーションすらできない両親に育てられる子供をまた作って、果たして子供は幸せなのだろうか？という疑問もあります。

このメール相談では、私が想像できることは　ここくらいが精いっぱいです。
また、ラムネさんもこういうオープンなメール相談では書ききれないことがあるかもしれません。
セックスレスの事も　このオープンなサイトでお答え出来る事にも限界があります。
「下ネタじゃないか」との誤解も恐れずにアドバイスをしたいと思います。

本気で悩まれているなら非公開相談に有料ではありますが切り替えて下さい。
　もう少し詳しいお話をお聞かせ願わないと無理な内容だと思います。

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回答日時：2013年1月24日(木) 22:58 JST

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