無防備な状態で突然危険にあうことで、安全感が損なわれてしまう症状です

トラウマ(心の傷)とPTSDの専門家 百世 安里

こんにちは。
トラウマとPTSDの専門家、百世です。

ご相談ありがとうございます。
お返事がたいへん遅くなってしまい、誠に申し訳ありません。

事故にあわれたとのこと。さぞ怖かったことでしょう。
拝読しました症状は、PTSDの症状と思われます。

実は「追突」というのが、いまの不安の要因にもなっているようです。

というのは、自分でハンドルをきりそこねたなどでしたら、
危険を自覚して、事故が起きます。

しかし、こちらが停車中に追突されたりと、
まったく無防備な状態で→危険にあうと、
ふだんの安全な状態も→いつ突然危険が起きるかしれない
という風に、安全感が強く損なわれてしまうのです。

カウンセリングに行かれるのも良いですけれど、
心療内科などでお薬をもらうのは、あまりおすすめしません。

薬は症状を一時的に「抑える」だけで、「治す」ものではないからです。
むしろ、薬漬けで以前より悪化するケースも多々あります。

PTSDは恐怖の本能と結びついた症状ですから、
薬では根本的な改善にはならないでしょう。

PTSDをわかりやすく解説したスライドを、こちらにアップしています。
特に後半の快復法をご参考になさってください。
http://www.slideshare.net/eikomomose/ptsd-14361340

＞無理をすると、体中にじんましんが出るほどです。

わかります。ムリをしてはいけません。
体は心のバロメーターですもの。

ご主人が理解いただけないようでしたら、
上記のスライドか、こちらの12本の連載を読んでもらってください。
http://mental-support.main.jp/org/media/

＞今までは、遠方は限りがありましたが、雨の日や夜は出来てました。
＞しかし、事故後からは怖くて怖くて。

どうやら「昼間」は大丈夫で、
「遠方」「雨」「夜」がダメなようですね。
事故のときが、その状況だったのではないでしょうか。

そういったトラウマ記憶に結びつくものを「トリガー（引金）」と呼びます。

トリガーと対処法について書いていますので、
まず、こちらを読んでみてくださいね。
http://papaswitch.nifty.com/blog/2011/07/post-133.html


そして、一番「遠い(弱い)」トリガーから徐々にならしていきましょう。

あなたにとって一番「近い（強い）」トリガーは、「遠方」「雨」「夜」。

ですから、その反対・・・「近く」「晴れ」「昼間」で慣らし、
自分にとってラクそうな条件からひとつずつトリガーに慣らしていきましょう。

たとえば、曇りの日に運転してみるとか。
近くに、ちょっとだけキョリを伸ばしてみるとか。
夕方、5時頃に出てみるとか。

いきなり全部でなく、ひとつずつでかまいませんよ。

お仕事は、車を使わなくても良いところを探してみませんか。
交通の便が良くないのでしたら、
よそから通うのも難しい分、地元の人が有利です。

もしくは、車を使う場合も、お昼だけのパートでもいいじゃありませんか。

「これ(夜の運転)が、できない」ではなく。
「これ(昼は運転)は、できる」にフォーカスしていきましょう！

大丈夫。誰にだって得手不得手、苦手なものはあるでしょう。
それがたまたま事故だっただけ。

ご自分の気持ちを一番に優先して、
ご自身が納得できる気持ちいい方法を見つけていきましょうね。

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回答日時：2013年3月 4日(月) 17:57 JST

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