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実家の母について

ご相談者:40代/女性

初めまして。よろしくお願いいたします。
私は神奈川県在住、42才、女性です。職業は派遣社員。現在の勤務地は東京です。
私の実家は九州で、父は早くに亡くなり、母、結婚し家庭を持った兄ひとりがいます。
家はずっと貧しく、早くから生活保護を受けている家庭でした。
私は高校を中退、二十代前半で上京。およそ二十年近くを本当に危なっかしく生きてきました。
本当に何もわからずぼんやりした人間だったので、大きく騙されたり犯罪に巻き込まれてもおかしくなかったと思いますが、なんとか無事にこの年齢まで生きてこれました。
いまはやっと他人と普通に会話をしたり、社会生活がまともに出来るようになったと思います。派遣社員なので実際には「全く安定はしていない」のですが、それでも大きな会社で数年事務職をしており、昔の自分からは想像できなかった状況だと思います。
いまさらながら、足もとをかためて生活を立て直そうとしています。
実家には約二十年の間、4~5回しか帰っていません。いまは親も自分と同じただのひとりの中年だったのだとわかりますし、いろいろなことに対して恨みはさほどありません。もともと親子だけでなく、親族との縁が薄い環境でもありました。
2年ほど前、一人暮らしをしている母が初期の認知症であることがわかりました。
兄夫婦から「独身なのだから帰ってくるべき」と言われました。しかし私はそれを拒否したのです。
理由は大きくいえば二つ。こちらでいろいろな女性を見てきたこと、実家での子どもの頃からの恐怖、記憶が消えないことです。
私はとにかく定年の年齢まで働かないと、母のように生活保護を受ける生活になってしまいます。結婚していないからこそいったん実家に帰ってまた戻るというのは無理なのです。
しかし「これまでひとりで好きに生きてきてまだ勝手なことを」と兄夫婦は激怒し、特に兄嫁とは絶縁状態となりました。
彼らも近くに住んでいる母に対してほぼノータッチという状況になっています。「自分達だけが何で」ということなのだと思います。それは理解できます。
いまはできるだけ頻繁に母へ電話しています。それは親というよりひとりの女性として、現在の母に対して同情もあるからです。私だったら孤独でどうかなってしまう状況でしょう。誰も訪ねてこないアパートの一室で毎日ひとりなのですから。
生活保護を受けている母はどちらにしろ同居はできません。私が母をこちらに呼んで、彼女は保護を受けながら、近くで生活するというのは可能でしょうか。また病院や施設に入ることも可能でしょうか。
お金は出せませんが、せめて近くに住めば足は使えます。毎日会いに行くことができます。
実家の兄はなぜか私が他の親戚と連絡をとることを禁じており、よく状況はわからないのですが、兄もお金は全く出せないとのことですし、母は今年で76才です。どうするかといま考えたほうがいいと思うのです。
私自身が派遣社員であることから、あまりに無謀でしょうか。お金についてはどのように考えておくべきでしょうか。
兄とは話し合えません。優しいひとなのですが、キレて逆上してしまうことがあるのです。昔から母と私に対してのみキレてしまう人で、いまだにその記憶がいちばん私には辛いもので、夢にみます。
お金、法的に、兄に対して、どう準備していけばいいのでしょうか。助言いただければと思います。
よろしくお願いいたします。

40代/女性 | 日付:2013年2月10日(日) 18:44 JST | 閲覧件数: 2,000

その方向でよいのでしょうか

永井 隆一

永井でございます。

回答が遅くなりまして、申し訳ございません。

ご相談内容を拝読しました。

あなたは、たいへん賢明な方ですね。
ご家族のこと、ご自身のことを非常に客観的に分析されているように伺えます。
これまで大きなトラブルに至らなかったのは、おそらくあなたご自身の賢明さにあるように思いました。

では、ご質問について回答いたします。

お母様の移転に関しては、なによりお母様ご自身の意思が尊重されるべきかと存じます。

お母様ご自身があなたのご提案に同意されるのであれば、お手数ですが、下記の連絡先まで直接ご相談を賜りたくお願い申し上げます。

もう少し具体的で個別的な内容をお伺いした上で、検討いたしたく存じます。

お兄様との関係についてですが、内弁慶な方なのでしょうか。
お兄様もいろいろ苦労もされておられるようで、何よりも一生懸命なのでしょうね。
あなたのことも心配されているようにも伺えます。

お兄様もあなたもお母様をご心配されているお気持ちは同じであると存じます。

ただ、家族による共助は、家族制度の基本でありますが、実は家族を扶養するということがたいへんな時代なのです。

あなたのご親族だけではありません。

お母様の移転が困難な場合、お母様のお住まいの地域あるいは近隣の自治体に何かしらの社会資源が存在すると存じます。
あなたが遠方で、お兄様からの支援が困難であれば、まずはこの事実から適当な社会資源を選択します。

移転するにしてもしないにしても、現状ではお母様の担当である生活保護ケースワーカーとの協議が必要になります。

できれば、あなたとお兄様がごいっしょに、当該ケースワーカーに現状を相談されることが望ましいと存じます。

具体的な手続やご不明な点がございましたら、ご連絡賜りますようお願い申し上げます。

行政書士 ナガイ事務所  永井 隆一
045-461-3240(FAX同)
080-5470-0283(携帯)
〒221-0045 横浜市神奈川区神奈川2-13-6 KSビル5F
r-010109@mars.dti.ne.jp
社会福祉士 精神保健福祉士 FP技能士 防災士 介護予防指導士
「成年後見・防火防災・介護・ビザ申請」

□ 障害程度区分認定審査会 委員

回答日時:2013年2月16日(土) 18:25 JST

永井隆一様

ご丁寧、とても親切な回答をありがとうございます。
プロの方に話をきいていただけたこと、親切で落ち着いた回答と助言をいただいたことで少し気持ちが楽になることができました。
回答をよく読み返し、自分の中で消化し、もしかしたらうまくまとまらない状態でかもしれませんが、直接相談させていただきたいと思っています。
そうなりました際には、よろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。

| 40代/女性 | コメント投稿日:2013-02-17 |

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