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回答プロ: 石井 章
ご相談者:40代/女性
はじめまして。よろしくお願いいたします。
私の母には45年前に蒸発した兄がおり、最近、高齢で病死したとの知らせが、遠く離れた県の役所から通知がきました。蒸発したときに、捨てていった子供がおり、そちらは既に財産放棄の手続きをしたため、兄弟である母にどうするか?との手紙です。
「期限までに手続きがされなければ、財産は放棄したものとして取り扱います。」との文章があったため
母とその弟たちは、放棄するつもりで期限までに手続きをしませんでした。
ところがその後、内縁の妻という方から手紙がきまして、亡くなった叔父の車の処分をしたいが、自分には権限がないため、現相続人である母たち兄弟に、相続の放棄手続きをとってくれたら自分が面倒な処分をするとの内容でした。(死亡前に自損事故を起こし、損保会社の担当者からそのように指示されているとのこと・・・相続放棄の念書みたいなものを損保会社宛に印鑑証明書などと共に提出したいそうです。)
役所の文書からすると、相続放棄になっているはずなのですが、どういうことでしょうか?
母の弟が担当という損保会社の担当者に問い合わせしたところ、このまま放っておくと訴えられますよと言われたそうで・・・。(財産放棄と車両保険の請求とは別物なので手続きが必要との言い分です)
財産放棄と保険会社とのやりとりは別物・・・であれば、第一相続人の子供が手続きすべきではないのかとも思いますし、また、内縁の妻と言われても、誰だかわからない人に、印鑑証明書など渡すのも嫌ですし、どう対応したらいいのでしょうか?
役所を信じてこのまま放置しても大丈夫でしょうか?
母たちも高齢でどうしたらいいものか困っております。アドバイスいただけると助かります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
40代/女性 | 日付:2013年3月10日(日) 00:55 JST | 閲覧件数: 1,775
行政書士の石井章です。
相続の放棄は、被相続人の死亡を知ってから(役所から通知が届いてから)3ヶ月以内に相続放棄することになりますが、被相続人には、子供さんがいますから、子供がすべて相続することになります。そのため、本来お母様やそのご兄弟は相続人になることはありません。ただ、子供が相続放棄をしたために、相続財産、特に自動車事故による損害賠償などの負の財産(債務)が残っているので、その処理をどうするかということで通知があってのではないでしょうか。
ですから、お母様とその弟さんたちが債務の処理をする(相続する)との意思を表明すれば、それにしたがって処理する(債務の返済をする)ということにしたかったのではないかと思います。相続人が存在しない場合は、財産は国のものとして処理されます。その手続きを地方自治体が行うということになります。ただし、債務は死亡で処理されることになります。
内縁の妻からの連絡は、叔父さん名義の財産があって、交通事故の損害賠償の返済にあてるなどのため、亡くなった叔父さん名義の車を名義変更して、車を処分したいのではないかと思います。
県からの通知期限がすでに過ぎているので、車などの相続財産は、相続人がいない状況ですが、県が処分できない車などは、内縁の妻の処分を認め、処置することを考えているのかもしれません。(県が認識していなかった財産を、損保会社が事故賠償にあてるため、処理手続きを考えているのかもしれませんが)
通知がきた県のほうに、財産は放棄したのですが、損保会社からこうした通知があった旨、連絡して念のためどうしたらよいか相談されてはいかがでしょう。
県のほうでは、相続人がいないため、国庫財産として処理しない財産について、内縁の妻に引き渡そうと思っているのかもしれません。県が相続財産(負債を含め)として把握しているものを聞いてみることも必要かもしれません。
状況がはっきりしない面もあり、たとえば、遺言があったのかどうか(内縁の妻への相続)、相続財産は車だけでなく、ほかにもあるのかとかですが、もし、対応の仕方などのご相談やご質問があれば、以下のホームページやメールからでも結構です。
http://t.co/ASgoR8g(ホームページ)
aki-ishii@ma.tlp.ne.jp(電子メール)
回答日時:2013年3月10日(日) 15:38 JST
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早速アドバイスをいただき、ありがとうございます!
詳しく解説いただいて、内縁の方のいろいろな意図も見えてきて、今回のお手紙になった経緯が理解できてきました。
まずは、役所の方に相談してみたいと思います。
このような、法律問題に初めて直面し、困っておりましたので、アドバイスいただき気持ちが、大変落ち着きました。ありがとうございます!
役所からの通知にも、相続権が発生しており、相続するか放棄するかとの簡単な文章で、どんな資産や負債があるのか詳細は全く記載されておりませんでした・・・。
早速、母たちに伝えてアドバイスを活かしたいと思います。
| 40代/女性 | コメント投稿日:2013-03-10 |