「私は私自身を守ることができた」と褒めてあげてください。

親子コミュニケーション研究所 藤原 万梨子

しょうすいさん、ご相談拝見させていただきました。

お仕事を辞められたとのこと、私はその選択は良かったと思います。

『毎日、毎日、怒鳴り散らされていると今まで出来ていたことまでが、出来なくなる』

本当にそうですね。

きっと毎日毎日が緊張状態で、本来のあなたらしさを発揮するどころか、
ご自分を守ることに精一杯だったのではないでしょうか？

その職場に居続けることはかえってしょうすいさんの判断力を鈍らせてしまうことになったでしょう。
その職場から離れることができたご自分を「私は私自身を守ることができた」と褒めてあげてください。

そして、今の自由な時間を今までのことを振り返り、これからのことを計画しなおす時期ととらえてみてはいかがでしょうか？

年齢のことも考えて焦る気持ちでいらっしゃるとのこと、30代では就職が不利になるとお考えのようですが、
30代のしょうすいさんができること資源（アピールポイント）ととらえることもできます。

しょうすいさんの資源はなんでしょうか？
今まで10年間会社での経験をお持ちです。その経験で得たものは何ですか？
特別すごいことでなくてもいいんです。
逆に特別なことができると仕事を選ぶ範囲が狭くなるというマイナスもあるんです。

簡単なことでいいんですよ。
電話の応対が良いいい、笑顔が素敵、気配りができる、仕事が丁寧、名前を覚えるのが得意、文書作成が速い・・・
等、それらはすべてしょうすいさんの資源なんです。

思いつかなければ、誰かから褒められたことを思い出して下さい。

「あなたといると楽なんだよね」「元気が出るよ」でもなんでも・・・・

自分では案外、気がつかない良い点を誰かが見つけてくださるのです。

それと何か得意な分野がありますか？

もしかしたら、今までご自分の得意な分野や本当にやりたかったことをしていなかったのかもしれません。

小さい時の夢ややりたいことがあったけれど、自分にはできないと思ってしまったのかもしれませんね。

子供は誰かに「あんたにはそんなことできない」といわれると「自分にはできない」と夢をあきらめてしまうんです。

しょうすいさんが本当にやりたかったことは何ですか？

やりたいことを思い出す、イメージするとどうなりますか？

具体的な職業が思い浮かばなくてもいいんです。
『人からありがとうと言われることがしたい』『一人でコツコツ遣ることが好き』
『歌を歌うこと』『物を作ること』・・・・

それらを思い浮かべたら、紙に書き出して下さい。
心の中で「そんなのできるわけがない、無理」と思うかもしれません。
そうしたら、「本当にそうですか？」とご自分に聞いてみてください。

もしかしたら、ご自分で、ご自分の限界を作っしまっていたのかもしれません。
どうしたらその壁を越えられるのか？
大丈夫です、「どうしたら？」という答えもちゃんとご自身の中にお持ちだと思います。

それと『もう二度と、失敗しないように』と思うと『失敗するイメージ』が、
失敗するかもしれない現実を引き寄せるという法則が働きます。

発明家のエジソンは
『私は実験において失敗など一度たりともしていない。この方法ではうまくいかないということを発見してきたのだ』
と言っています。

たとえマイナスだと思ってしまうようなことでも、人生において役に立たないことはないと思います。

しょうすいさんの今までの経験が役に立つのです。
例えば、「職場の上司との関係で悩んでいた」というしょうすいさんにとっては忘れたい経験だとしても、
同じようにお悩みの方にとっては救いになるのです。

色々と考えてしまうかと思いますが、今は時間に縛られることなく、自由に活動できる時期ですから、
まずは体を動かすことをお勧めします。

散歩や今まで行かなかったところに出かけてみるとか、新しい空気を吸うことで、
新しい何かを感じられることと思います。

少しでも、しょうすいさんのお気持ちが軽くなられることを願っております。

回答日時：2013年3月16日(土) 16:00 JST

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親子コミュニケーション研究所

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