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回答プロ: 勝 桂子
ご相談者:30代/男性
初めまして
山地にあった先祖のお墓を新しくお墓を建て平野に改装しました。
現在、祖父母がおりますが80代後半で足腰などとても弱っているところもあります。
縁起の良いお話ではありませんが、祖父母が亡くなったら暖かいところへ引っ越そうと
いうお話もでております。
ただその場合、家族のどなたかがお墓を管理し現在のお寺の住職さん(父と同級生)と
どういう関係でいればよいのかご教授願います。
ようは、仮に引っ越すとしたらお墓も移転するのが得策といえるのかがわかりません。
よろしくお願いします。
30代/男性 | 日付:2013年4月25日(木) 03:12 JST | 閲覧件数: 1,769
山間の墓所を、徒歩でお詣りしやすい場所にうつされたとのこと、よかったですね。
祖父母さまが亡きあと転居をされるとして、もとのお墓のそばには世話をできるご親戚に心当たりがないという仮定でお答えします。
ご先祖の遺骨を転居先の近くで祀ってゆきたいかどうかによって、ふたつの選択肢があるように思います。
ひとつは、すでに埋葬されているご先祖については場所を移さずに、現在のお寺のご住職に永代供養をお願いする方法。
この場合は、お寺とご相談のうえ「お弔いあげ」まで(33年や50年など地域やご宗旨によって慣習が違います)の法要のお布施や管理費を一括してお納めします。また、現在ある墓地を撤去するための工事費用も見積もりしていただいて納付します。先祖のご遺骨は、お弔いあげまでは現在のお墓のままで、規定の年数が過ぎたら永代供養墓(多くは集合墓になります)に移されることとなります。
「お弔いあげ」が来るまでは、お詣りしたくなったときは遠方からでも訪ねてゆけば今まで通りお詣りすることは可能ですし(ただ、お彼岸ごとに定期的に掃除やお詣りに行けるとは限らないので、年間管理費や法要のお布施を将来の分までまとめてお納めするという形です)、お弔いあげの後も、永代供養された場所をお詣りすることはできます。
もうひとつは、山地から平地に移されたときと同様、将来のお引越し先のそばに墓所を見つけて改葬なさる方法です。この場合も、お寺のご住職とご相談なさり、いまのお墓を撤去する費用と、御魂抜きの法要のためのお布施をお納めして改葬します。
移転先のお墓候補として、昨今は天候にかかわらずお詣りできる屋根付きの納骨堂や、樹木葬タイプの芝生型墓地など、さまざまな形態がありますので、選ぶ形態によっては、高額の墓石を購入しなくても済む場合があるでしょう。
安らかに眠っていらっしゃるご先祖を動かさない方がよいとお考えであれば前者の方法。また、(たとえばご両親が、お引越しの時点でおそらく亡くなって日の浅い祖父母さまを)身近で毎日供養したいとお考えであれば、後者の方法を検討されてはいかがかと存じます。
蛇足ですが、仏教的な見地からすれば(ご宗旨によって違いはありますが)、亡くなったかたとの対話は位牌を介しておこなわれるのであって、遺骨を介しておこなわれるわけではありませんので(インドでは亡骸は川へ流され遺骨は手元に残しません)、いずれの方法をとられても構わないであろうと個人的には考えます。
いずれにしても、まずはお寺のご住職と相談なさるのがよろしいと存じます。
その際、お寺によっては、「承継する予定のない墓」は早々に撤去したいと考える傾向もあります。また、改葬(離檀)を予定されているとわかれば、(宗教者として、あってはならないことではありますが)残念ながら態度が変化してしまわれるケースもあります。
祖父母さまのときに、そのお寺には納骨しないで改葬するという可能性については、あくまで最後の手段として心の内に伏せておき、まずは前者の方法をもとに、「将来的に子孫が途絶えて承継できなくなったときは永代供養をお願いすることが可能かどうか」、「その費用はどれくらいであるのか」などについて、ご住職と膝を交えてお話しをされてゆく経緯のなかで、お寺の対応を把握しながら、どのようにされたいか(そのお寺と末永くおつきあいされたいか否か)をお決めになってはいかがでしょうか。
回答日時:2013年4月25日(木) 20:41 JSTお礼のコメントを書く
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