相談&回答 |
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回答プロ:心理カウンセラー 伊東 香
ご相談者:30代/女性
初めましてこんばんわ。私は二人の子供を育てながら仕事をしています。元々人と接するのが好きで、大学卒業後も、ずっと接客業をしていました。働き始めたのは上の子供が2歳になる年からでした。家事、育児と両立するために、内務的な仕事をしています。相談なんですが、今のような環境になってからというもの、私が思う友達関係を作ることができません。独身時代は、友達に困ったことはなく、私のスタイルである「狭く深く」を貫いて、自分の思う友達関係がありました。それなのに、今は、深い付き合いができる相手がいません。独身時代からの知り合いで、主人の先輩夫婦の奥さんとは、保育所も同じだし、上の子供が同じ年なので、プライベートで遊ぶこともありますが、私が思うような付き合いはできていません。いつも私が相手に声をかけるんですが、私自身が話したいから、旦那さんの都合と、主人の都合を確認し、日が合えば、どちらかの家で遊びます。私はずっと、自分の意見を持った相手だから、なにかあれば、言ってくれるだろう、私のことは、それなりの存在として見てくれているだろうと信じていましたが、付き合い始めて一年が経った頃に、私と相手との温度差を感じました。いつも私から声をかけるので、もしかしたらイヤなのでは?と思い聞いたところ「子供が喜ぶから」と言われました。がっかりしました。彼女が私と遊ぶのは子供のためなんだと。私が望みたかったのは、お互い意見交換がちゃんとできる付き合いでしたが、彼女はなかなか本音を出しません。彼女との付き合いに不満がつのり、悩み続けた時期もありました。そして、ある程度、悩み疲れて落ち着いた後、バイト先で、私と同じように子供を保育所に行かせている方に会い、仲よくなりたくて、連絡先の交換をしました。しかし、相手は、メールはマメではない、だから、メールをくれても返事しないかもしれないと言われ、それでもいいと思っていました。ある日、相手が休みの日に、聞いてほしい話があり、連絡したところ、出ず、折り返しもありませんでした。そしたら、次に会ったときに、休みの日は何かと忙しいから連絡しないでほしいと言われました。彼女の考え方を尊重し、厚かましくないようにしていますが、私が望む関係ではないのです。どうしたらいいのかわかりません。自分のスタイルを諦め、手の届く相手と、表面的な付き合いをするのか、それとも、自分のスタイルを全うできる相手を探し続けるのか?私自身昔から、表面だけの友達はいらないという考えで貫いてきたのに、今はそれを貫くことが、とても難しいです。でも、友達がいないのは、本当にミジメ気持ちになるので、それだけはイヤなんです。友人に相談しましたが、そんなもんだから諦めろと言われました。でも、諦められないので、ぜひ意見を聞かせて下さい。
30代/女性 | 日付:2013年5月 5日(日) 03:18 JST | 閲覧件数: 1,794
kuremiママさん、初めまして。伊東です。
このたびはご相談頂き、ありがとうございます。
お友達との付き合い方のスタイルで悩まれているのですね。表面だけの友達ではなく、深い付き合いのできる友達と付き合うという考えをお持ちなのですね。深い付き合いというのは、頂いたご相談からだと、お互いの意見を本音でちゃんと言い合えるような仲だと私は受け取りましたが、このような仲の相手がいたら、素晴らしいなぁ、素敵な関係だなぁと思います。友達に限らず、夫婦でもこのような仲を持てたら素晴らしいですよね。
と、話がそれました。さて、お互いの意見を本音でちゃんと言い合える深い付き合いは、お互いに信頼していないとできません。
信頼している人同士の交流は、お互いの考えを共有し、それに伴い感じていることも共有することができるので、「この人は私のことを分かってくれるし、私もこの人のことを理解できる」といったように、お互いに大きな満足感が得られます。
しかしこれは、考えや感じていることを相手にさらけ出すことでもあるので、意見が合わなければ、「私のことを分かってもらえなかった」などと傷ついてしまうリスクも大きくなります。生きていると、こういった傷つく経験を大なり小なりするので、本音を言い合う深い付き合いをすることには慎重になる傾向があると思います。
そして、深い付き合いの根底にある信頼するということは、人と人とが出会ってすぐ、一足飛びにお互い得られるものではありません。一人一人別々に生きてきた人が出会って、挨拶を交わし、おしゃべりするようになり、一緒に仕事や勉強などを行うといった中で、少しずつお互いのことを話し、思いやり、意見が違っても「あなたはそう考えるんだね」と受け容れ、共感することによって、少しずつお互いに信頼していくのだと思います。なかなか奥の深い、時間のかかりそうな作業ですよね。
こんな風に考えると、深い付き合いをする相手は、生涯で一人か二人、多くても数人できるかできないか、というものだと私は思います。これが親友と呼ばれるのかなと思います。
さて、深い付き合いではない友達を持つか持たないか、ということですが、これは子育てに関する私の経験からお答えすると、広く浅い友達を持つことはとても大切だと思います。無理に作ることはないと思いますが、元々人と接するのが好きなkuremiママさんなら自然にできていくと思います。
Kuremiママさんのお子さんが何才か分かりませんが、小学校、中学校と、子どもの就学に伴って、親も学校や地域に少なからず関わっていくことになります。そんなときにできるのが広く浅い友達です。この友達関係は、挨拶だけの人、そこからおしゃべりするようになる人、程度は様々ですが、広く浅い友達は、子どもや生活に関するいろんな情報を教えてくれます。いわゆる口コミですね。学校の生の様子を先輩ママから教えてもらったり、自分は知らない子どもの姿(良いことも悪いこともあります)を聞いたりと、子どもの生活範囲が広がって親の目が届かないところのことを知る機会を与えてくれます。おしゃべりするようになる人の中から、気が合って深い付き合いになる人もいるかもしれません。
余談ですが、深い付き合いになる人は、子どもの仲がいいから親も仲良くなる、ということもあるかもしれませんが、子ども同士の学年も性別も違うし、子ども同士は特に仲良くないという親同士が気が合って、本音を話せる仲になることもあります。
以上が回答になりますが、私の考えが多分にふくまれたものになっています。Kuremi
ママさんの考えとは違うな、というところは、そういう考えもあるんだなと受け取って頂ければ幸いです。
ご相談ありがとうございました。
回答日時:2013年5月 7日(火) 12:08 JST
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ありがとうございます。私自身、深く付き合えないのなら、それは友達に入らないという信念で、今まできました。今回の回答で、少し勉強になりました。深く付き合うだけが友達ではない、浅く付き合うような相手でも、私自身の環境を考えた時には、必要なことであるということなんだと思います。今まで、先輩夫婦の奥さんや、周りに対して、批判の気持ちしかありませんでしたが、そういうふうに思い直せば、ラクになれるような気がします。私にとっての、人生の試練なのかもしれません。
| 30代/女性 | コメント投稿日:2013-05-07 |