平穏な夫婦関係の修復は別の方法ですべきです

石井 章

行政書士の石井章です。

不倫トラブルは、法律トラブルである以上に感情のトラブルでもあります。相手方から謝罪や反省を含め、誠意ある対応がないのであれば、今回のことで夫婦関係が破綻したのですから、「平穏な夫婦関係」を修復できないかもしれません。家庭内別居であるとか、口論がたえない状況を回避できないかもしれません。

ご主人にとっては、家庭も人生もメチャメチャにされ、記憶が消えることはありませんから、完全に元通りに修復するということは難しいでしょう。

夫婦関係破綻をもたらした責任に対して、ご主人は相手に慰謝料の支払いを求めることができます。

不倫された被害者、ご主人が相手に求めることは、謝罪であり、二度とこのようなことをしないという約束とあわせ、慰謝料を請求することです。仮に２００万円を請求しても、ご主人の心情からすれば、たった２００万円かということにもなるでしょう。ただ、一方的に相手方のみの原因で起こったわけではないと思いますので、妥当な金額を決められてはいかがでしょう。

ご主人は、それだけ辛く苦しい思いや精神的なショックを受けているわけですから、そのため、そのような気持ちを請求金額で伝えている訳です。

勤務先に乗り込むとか、職場にばらすとかいう場合に、脅迫に該当しないかなど、対応には気をつけなくてはいけません。

法律上は、知られたくない事実を不特定多数にばらせば、名誉毀損に該当しますし、生命、身体、自由、名誉又は財産に対して害を加える旨を告知して畏怖させることは、脅迫に該当します。

また、そういう行動に出ると、示談に応じてもらえる可能性が低くなります。

ご主人から、相手に対して、慰謝料によって償いを求めることで、解決されてはいかがでしょう。慰謝料で解決できるのであれば、そうするほうがいいと思います。

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回答日時：2013年5月17日(金) 10:51 JST

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