子供の福祉を一番に考えて

藤縄 純子

はじめまして。
行政書士の藤縄です。

この度はご相談ありがとうございます。
元ご主人様のことでずっと悩まれてきたのですね。
自分は他人になれてもお子様は他人にはなれない。
お子様のことを考えると悩むところかと思います。

お子様がある程度成長して自分の意思を示せるのであればよいのですが、
まだ２歳ですと母親が勝手にきめてよいものか
本当に決めかねてしまいますね。

たしかに、面会交流は親権や監護権を持たない父母の一方が
子供と触れ合い、交流するためのものです。
そう考えると制限できないようにも思えます。

しかしこの面会交流は子供が親との交流を通して
精神的に成長発達するためのものとして子供の権利でもあります。

この点を考えると一方の親に会わせることが子供の福祉にかなわないような場合、
面会交流は制限されることもあります。

裁判所も
「親権もしくは監護権を有しない親は、未成熟子と面接ないし交渉する権利を有し、この権利は、未成熟子の福祉を害することがない限り、制限され、又は奪われることはない。」と判事しています。（東京家審昭39年12月14日）
つまり未成熟子の福祉を害すると判断された場合は制限されうるということです。


ですので元ご主人様から面会交流の調停を申し立てられた場合でも
必ずしも面会を認める結果が出るわけではありません。
これまでのご主人様の様子、子供への影響を考慮して
面会が制限されることもあり得ます。


ただ全面的に面会をさせないとすると
元ご主人様との間にトラブルが生じて拗れてしまう可能性もございます。
ご主人様の様子をみながら面会の制限を申入れて見てはいかがでしょう。

月に1回だったものと突然年に1回にしてしまうと
ご主人様も納得いかないかもしれませんので、
2か月に一回、3か月に一回にしてみる
もしくは１か月に一回にしても短時間にしてみる、
お母様が立ち合いの下面会させる等
中間的な方法も考えられます。


色々な選択肢があるので悩み過ぎず、
柔軟に考えてみてくださいね。

回答日時：2013年6月 5日(水) 23:55 JST

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