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兄との関係性と、今後について

ご相談者:40代/女性

<経緯>
兄が25歳頃、仕事を辞めて以来、実家での引きこもり生活を続けている。
30年間、兄と父との確執含めて、両親、私自身も実家での家族関係では我慢の多い生活だった。
兄自身は「自分のことは自分で決める。勝手な心配はするな、余計なお世話だ」と、関わることに一切の拒否姿勢。だが、感情的起伏については、暴力等もあり主に父が引き受ける形でしのいできた。
結局、本人が自発的に行動することは一切なく、両親からお金をもらい自宅で主導権を取り、自己中心的に生活しているだけだではないかと思う。
両親はしばらく本人に内緒で役所の相談機関に通い、精神科で感情を抑制する薬をもらったりもしていたが、本人は自分に相談せずそうされることに対して一切許す姿勢を持たない。かといって、話をしても受け入れることは一切なく、こちらが困っていることへの配慮は示してくれない。
全ての原因は周りにあるという考えが強い。

<現在>
父が今年初旬に亡くなり、現在は母と兄が実家で年金暮らし。現在、兄は56歳。保険金も入り多少余裕あり。
母はストレスからか骨粗しょう症で両足の付け根骨折。自宅療養中。
週2日デイケアと月1回ショートステイを利用し、兄の介護負担を軽減している。
亡くなった後も、父への罵詈雑言が続き、自分がひきこもりになった経緯も含め全てを父のせいにしようとする発言に、私自身は裏切られた思い。自分のことは自分でなんとかする、というのはなんだったのか。
しばらくの間、ストレス発散なのか、そういう私に対しても不満を募らせたらしく、実家に行く度2時間3時間とネチネチ過去の憶えていない話も含めて、私に対する恨みつらみみたいなことを言って聞かせる(時には脅しのような振る舞いもあった。蹴られたこともあり。)ことが続いた。
そうかと思うと、突然馴れ馴れしく”家族”であることをアピールしてくる場面もあり、ほとんど話をしたこともなかったのに、全てを知っているかのように私のことを言ってくるあたりも気持ちが悪い。
ストーカーに何年間も生活を盗み見されていたような感覚になる。
母に対しては繋がりを感じ、愛情ももてるのだが、兄に対してそういう気持ちにはなり難い。
よって、実家に母のケアで週1回、行くようにはしているものの、時々、気持ちが全く乗らず、行けないこともある。実家のことを考えると、何にもする気がなくなってしまうほど、負の影響力を持っている。
今のところ、兄は実家に住み続け、両親のお金で生活し続けることが当たり前のようだ。


<今後>
家族関係での苦労をもう引きずりたくない気持ちが強い。
一緒に住んでいる人はいるが、実家問題には一切関わる姿勢がなく、話もきかない。
でも、私自身も彼の両親に話をする気持ちは持てず、長く共同生活を続けているが、先への進展で留まっている状態。これをどうしていいのか?時々、考えてみるものの、うまく展望が描けないので、描けるようになりたい。母も、私が幸せになる話が聞きたいと望んでくれている。
45歳過ぎたので、子育ては諦めがあるものの、非正規雇用とはいえ25年続けてきた仕事については、
今後はもっと意欲を高め、仕事と生活のバランスを取りながら継続していくことを望んでいる。
そして、家族問題が頭を離れたことがあまりなかったので、何にも捉われず愉しい夢や希望を描いてみたい。
あまりにも現実的に考え過ぎて、最近、好きな事すらよくわからなくなってきたので。

40代/女性 | 日付:2013年10月 2日(水) 12:13 JST | 閲覧件数: 1,490

お兄さんと無理に関る必要はないでしょう

斎藤 宏幸

こんにちは。
ご相談していただきありがとうございます。

お兄さんとの関係で悩まれているのですね。
そのお気持ちよくわかります。

お兄さんが、自分で仕事をして自立した生活を送ることをしていないのが、許せないのですね。

50才すぎても、親のすねをかじって生活しているのは、良く有りません。
メールの内容ですと、精神的に不安定な様子ですが、仕事ができないわけでもなさそうです。
自分で仕事を見つけて、自立していく努力をしてくれれば、お兄さんに対する負の感情も少しは和らぐのかと思います。

ただ、そんなことをお兄さんに言っても、切れるだけでしょうから、無理におせっかいをする必要はありません。

お兄さんはお兄さんの人生を歩んでいるのですから、あなたが気に入らなくても、その件で、お兄さんに対して負の感情を持たないようにできれば、気分も楽になります。

では、どのようにすればお兄さんに対する負の感情を克服することができるのでしょうか?

次の3つの質問を自分自身に問いかけて見てください。

お兄さんからしてもらった事
お兄さんにしてあげた事
お兄さんに迷惑をかけた事

この3つの質問を小学校低学年から現在まで、年代順に思い出して見てください。

まず、小学校低学年の時期にしぼって、3つの質問をします。
時間は約1時間かけてです。

日常生活で1時間もかけられないようでしたら、電車に乗っている時間とか、お風呂に入っている時間、夜寝る前のふとんの中とか、歩いている時など、ちょっとした時間を使って3つの質問を自分にしてみてください。

小学校低学年が終わったら、次に小学校高学年の時期、次は中学校、高校、といった具合に3年から5年きざみで、時期をしぼって3つの質問をしてみてください。

これを毎日、日常生活の中で繰り返します。

いきなりお兄さんに対しては難しいと思いますので、まずはお母さんに対して思い出して見てください。次にお父さんに対して。
それを繰り返して、なれてきたら、お兄さんに対して思い出すのが良いでしょう。

いつの間にか、お兄さんに対する負の感情が消えていってしまうが実感できるでしょう。

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回答日時:2013年11月27日(水) 10:05 JST

心あるご返信をいただき、ありがとうございました。

2週間ほど前に、突然、兄が怒りを露わにし、顔を殴られ、身体を蹴られ、椅子を投げつけられました。
父に対してもここまでぶつけた姿を見たことはなく、前回殴られたとき以上におさまりが効かない様子に唖然としました。
最後は「俺が殴ったのはお前の自業自得だぞ!」と全ての責任は私にあるという始末。

この一件で、私の中のささやかな”心優しい兄像”は、どこかにいってしまいました。
また、私が存在すること自体が、どれだけ兄にとって邪魔であるのかを痛感しました。
父に対する感謝を望む私は、兄にとってはただの邪魔者であること、
私の父に対する思いは、兄にとってただの迷惑でしかないことも、よくわかりました。
私の中で調和のバランスを保つ努力は、兄の長年の怒りや恨みの蓄積の比ではないです。
殴られている時、私はいつ死んでもおかしくないんだってことを意識しました。
でも、それは思い過ごしであることを願います。


兄を許せない、という気持ちは多少あったと思います。
でも、心の底からではないです。
少なくとも兄の姿を改めて現実視して、私の許せない気持ちなどおままごとのようだと感じました。
許せない、というよりは、結局は周囲の善意に甘えて脛をかじり、今まで深く自分自身について考えずに生きていて、そんな姿が兄であることを認めたくなかったのだと思います。

家族について、とりわけ両親については、実家問題のピーク時に嫌と言うほど還りみたり、
幼少時代についての辛かった時期についても、振り返り、和解するよう努めてきました。
辛い状況の中でも一生懸命、状況打破するため努力してきた自分がいるので、両親に感謝しています。
また、自分の思いが消えるわけではないので、兄が両親をどう思おうがどうでもよくなりました。
もちろん、感情は一過性である面があるので、兄に対してよりよい見方ができるようになれば、とも思っています。


残りの人生はもっと気楽に、自分自身を愉しむことを自分に許したい所存です。

あまりいいお礼ではないかもしれませんが、斎藤さんからの誠意ある回答に、感謝しています。
家族間ですら、兄との関わり方について話し合う機会が持てずに今まで来たので、
誰にも話せず、いつも自分との対話ばかりで、だいぶ重荷でした。
自分勝手に書き綴ったような文章で、回答していただけないかもとも思っていたので、
少し時間を置いて、冷静に文章を読むことができ、心の整理もできました。
本当にありがとうございました。

| 40代/女性 | コメント投稿日:2013-12-03 |

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