相談&回答 |
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回答プロ: 佃 泰人
ご相談者:20代/女性
お世話になります。
似たような質問を拝見し、より状況に即した具体的なアドバイスを頂ければ、と思い、相談させて頂きます。
現在、家族がテラスハウスを借り、一人住まいをしております。
そこでネズミが発生し、糞尿の被害や食品はもとより、液体洗剤の袋までかじられてしまう被害を受けております。
もっと早くにお互いの交渉があれば、他の質問のような対策がとれたかと思いますが、この被害は1年以上に渡っており、対策を取ってもらえないことに対して家族は意固地になってしまい、お家賃を払っていないようです。
(具体的に何カ月分未払いかは不明)
退去の意志は固めておりますが、その時期が未定であることと、未払いのお家賃をどうすれば解決できるのか、ご相談したく思います。
概略としては、
1. 害虫・害獣(イタチ等)および建物の老朽化が原因で、住む場所を探していた
2. 貯蓄や金銭に余裕がなく、物件を見つけられなかった
3. 家族の友人が以前住んでいた家を貸していて、現在空家ということで、貸してもらうことに決定
4. 便宜上、仲介屋さんをはさむ形で賃貸借契約を締結した
5. 時々お家賃の遅れ等も発生していた
6. ネズミと思われる糞尿や形跡が見つかり、家族が大家たる友人に相談
7. (順番前後する可能性あり)片づけができていないからネズミが発生するのでは?と大家に指摘される
8. (順番前後する可能性あり)大家からネズミとりシートを何枚か支給を受ける
9. (順番前後する可能性あり)別な友人に見てもらったところ、繋がった隣家との間に穴があることが判明
10. (順番前後する可能性あり)大家に報告、許可を受け穴を板で塞ぐ
11. (順番前後する可能性あり)市役所に大家と行き、ネズミとり籠の貸与を受ける
12. シートに数匹のネズミが捕まるも、子ネズミのみで大人ネズミはシートから脱走
13. ネズミとり籠にネズミがかかることがなく、被害は継続
14. 別な穴も見つかる
15. (正確な時期不明)お家賃を払えなくなる
16. 近隣宅、前入居者から以前もネズミが発生すること、ネズミが多い地域であることを聞く
17. S25年末に家庭内での大きなトラブルの解決期日があるため、年明けに話がしたいと大家に連絡
18. 年が明け、着信履歴が1件とメールが届く(1月からお家賃払ってくださいねとの旨)
という状況です。
双方の主張は、
大家:ネズミが発生したのは自己責任・家賃は払ってもらう
家族:従前からネズミが発生していたとのこと、かつ最低限の住環境を整えるのは大家の務め・
食品など小額のものだけでなく桐箪笥のようなものにも穴を開けられ、被害は甚大。
近隣一般的な賃料を要求するのは過剰であり、実際払えないのが現状である
という状態のようです。
なお、家族は賃貸借契約書を紛失しており、正確な契約内容および家賃の内訳を把握できていないという問題もあります。(現在、探させております)
双方が冷静に話し合いを持ち、解決ができるよう、ご助言を頂けませんでしょうか?
また、併せて話しあいの参考となるような判例や実例、法令や慣例等がございましたら、ご紹介頂けると幸いにございます。
長文かつ煩雑ですが、よろしくご回答のほど、お願い申し上げます。
20代/女性 | 日付:2014年1月11日(土) 12:02 JST | 閲覧件数: 4,932
ご相談ありがとうございます。
貸家を借りたが、ネズミ等の被害が発生している状況なのですね。
そもそも、賃貸借契約としての根本は、貸主が住居を貸し、借主が賃料を支払うということが根本的な約束事です。
その点、ご相談者のご家族がネズミがいることを理由として賃料を支払っていないというのはまずいです。なぜなら、賃料を支払うというのは賃借人の一番の約束事だからです。
この場合は、契約書の賃料を払い続けなくてはいけません。支払わないと、単なる滞納者として契約を解除される可能性があります。一般的には3か月以上の滞納で解除通知を送ると思いますよ。
こんな住環境なのにと思うかもしれませんが、賃借人の義務をきちんと果たしておくことが大事です。その上で、住環境を改善するよう申し入れ、具体的な対応、対策を取らず効果がなければ、貸主と協議し、合意した賃料に変更すべきであって、物件を占有したまま、住環境の悪化により、支払わないというのは、賃借人にとって良いこととは思いません。
この場合の貸主の対策はきちんと害虫等の駆除業者を入れて、駆除することだと思いますが、対応がいかにも場当たり的です。
害虫駆除が実施されるまで、契約していた賃料をこの金額にさせて欲しいときちんと申し入れるべきだと思います。
また、害虫の被害等を確認したのであれば、駆除業者を要望して、貸主が対応していただけないのであれば、借主側で業者に依頼する旨を通知し、駆除を実施する。その費用は賃料と相殺する旨の内容を通知・合意することで対応することも考えられます。
それ以外には、やはり移転するというのも現実的な対策だと思います。
賃料の滞納が長引く前に、きちんと協議し、合意した賃料を支払うなど現実的な話をしていく必要があると考えます。
ネズミが出たことと賃料を払わないことを一緒にしては話は複雑になります。
まず、賃料は払う!
その上でネズミ等の駆除をしてもらう。
自己責任とする大家さんの主張には次の内容を確認してみてください。
ネズミが発生したのは自己責任と大家さんが主張するなら、入居前には壁の穴等はなかったのですか?
侵入してくる経路は確認できているのでしょうか?
また、前の入居者も被害にあっているのならしっかりと話を聞いてみる必要があります。
これらから、従前(入居前)から害虫がいたことを説明し、駆除業者等を入れて駆除してもらうことを約束してもらう。
これらを実施しない場合は、自己の費用で駆除業者に駆除してもらい、駆除費用分は賃料から差し引くことをきちんと伝えることから話し合いをしてみてはいかがですか?
私自身の経験では、調停になりましたが、雨漏れ等により利用を制限された、売り上げが落ちたとして賃料を払わなかった賃借人がいましたが、賃料は全額決められた額を支払うことになりました。
不満があるかも知れませんが、別途合意がある場合を除き、賃料は約束した金額を払わ無くてはいけません。
契約とは別の合意を取るために、冷静に話し合い確認していくことが重要だと思います。
回答日時:2014年1月16日(木) 12:45 JST
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ご回答ありがとうございました。
家族にこの回答を見せ、問題が無事に解決できるよう、参考とさせていただきたいと思います。
着眼点の違う人の意見を見ることで、双方ともに冷静に対応がとれるよう期待しています。
このたびは、本当にありがとうございました。
| 20代/女性 | コメント投稿日:2014-01-16 |