相談&回答 |
約6分で読めます。
※相談&回答を読んだ時の目安時間 |
回答プロ:心理カウンセラー・コーチ のぶさわ 正明
ご相談者:20代/女性
「なにかよくない結果が起こるたび、過剰なほどに自分を責めてしまう」ことが、気になっています。
ただ、私はそれで「困っている」つもりはありません。人に迷惑をかけているとも思いません。しかしどこか異常かもしれない、とは思います。
私はこのまま過ごしてもいいのでしょうか。それとも、専門家のお世話になるべきなのでしょうか。その際、どのようなことを心掛けて通院等すべきでしょうか。ご意見を伺いたく、相談させていただきました。
たとえば期待した通りにものごとが進まないとき、「何故うまくいかないのか」と考えます。そうすると次々に「ここに問題があった」「あの人がこうだった」と思いつきます。しかし最終的には「いや、私のせいだ。私が思い通りになるなどと妙な期待をしたからだ」「そもそも私の予想が当たるはずがないのだ。その驕りが失望の原因だ」となり、それでもどこか心の隅に納得しきれない部分を感じると呪文のように「私が悪い私が悪い私が悪い」と呟いて、「よし」と立ち直る(?それについての考えを切り離す)のがいつもの流れです。
私は、長年培ってきたこの方法を、人に批難されたくはない、と思います。しかし母などは、なんでもかんでも自分に引き付けて処理しようとする考え方に疑問があるようです。たしかに、自分がすべて背負い込んで答えが出せるなどという考え方は、傲慢で短絡的で何の解決にもなっていないでしょう。問題を単純化し耳をふさぎ目を瞑ることによって、本来あるべきはずの罪悪感や後悔といったものから逃げようとしている、弱い心の表れ、悪い癖なのかもしれません。
ただ私には、その両面がわかっても、いいことなのか悪いことなのか、答えが出せないのです。私のこうした考え方は、間違っているのでしょうか。治療あるいは矯正すべきなのでしょうか。
また、関係があるのかわかりませんが、何故こうも自分を責めてしまうのだろうと考える時、決まって思い出されるのは中学校での経験です。
自分はそんなに乗り気でもないし人を指導することもまとめることも好きではないのに、つい流れで責任ある立場、仕事についてしまうことが多くありました。しかしその中で、私の不注意や思い込みなどで大きなミスをしてしまうこともまた頻繁にありました。そのたび周囲からは白い眼を向けられ、担任からは強く叱責される結果になりました。その中で、ミスを隠そうとか誤魔化そうとか、格好悪いことは黙っていたいといった、格好の悪い打算が働いていたことは確かだと思います。ただ、どのような理由であれそうした経験はプライドの高い私にはひどくショッキングな出来事であったと思います。一緒に取り組んでくれていた友人と揃って、ホームルームで壇上に立ち頭を下げたときの苦い気持ちは、今でも忘れられません。
以来、私はなるべく指導的な立場、責任ある立場に立たないよう気を配ってきました。そうすることが周囲のためだと思ったためです。しかし時々気が緩み己を過信するらしく、大きな・少し複雑なことになるとうまくできず、周りに尻拭いしてもらうことも何度となくありました。そのたびに自分を不甲斐なく感じ、ナイフで切り刻むように自己評価を狭めてきたのだと思います。常に自分には能力も価値もない、自分は悪なのだと言い聞かせることが、私の生きるために獲得したスキルなのだと思います。その方法を、簡単に「よくない」などと片付けられたくはありません。しかし病的かもしれないとは思います。この状態に、そもそも治療は効果があるのでしょうか。どのような対処の仕方があるのか、お教えください。
20代/女性 | 日付:2014年2月13日(木) 22:02 JST | 閲覧件数: 1,719
初めまして。「心の相談ルーム」オアシス大阪の、のぶさわです。
とらこさんのご相談を拝見しました。
まずあなたご自身が過剰にご自分を責めてしまう事に関して、
>私はそれで「困っている」つもりはありません。
>人に迷惑をかけているとも思いません。
と感じておられるのであれば、誰が何と言おうと「異常」だなんて
思わず、自信を持って下さい。
>常に自分には能力も価値もない、自分は悪なのだと言い聞かせることが、
>私の生きるために獲得したスキルなのだと思います。
>その方法を、簡単に「よくない」などと片付けられたくはありません。
>「私が悪い私が悪い私が悪い」と呟いて、「よし」と立ち直る
>(?それについての考えを切り離す)のがいつもの流れです。
→仰る通りだと思います。あなたが生きる為に獲得したスキルで
最終的に「考えを切り離す」という所までちゃんとできていらっしゃる。
よくそこまで自分の「根っ子にある信念」に対処して来られたと思います。
人は誰でも多かれ少なかれ「どうせ自分には価値が無い」「どうせ自分は無力で弱い」
「どうせ自分は愛されない」「どうせ自分は見捨てられる」「どうせ自分は失敗する」
「所詮他人は自分を許さない」「所詮他人は自分を支配する」・・等の
「根っ子の信念」を持っています。
そして、その信念のままだと余りにも辛く苦しいので、人それぞれ
それに対処する方法を編み出していきます。
あなたもそうやって苦しみながら信念に対する対処法を編み出して
来られたのだと思います。
そして、それは「心の弱さの現れ」でも「悪い癖」でもなく、
「生きる」為に編み出した苦肉の策だと思います。
(信念を真正面から受け止めてしまうと、とても生きて行けない
くらい辛くなってしまうかも知れません)
ただ、今後万が一その様な対処方法ではしんどくなって「困った」状態に
なった時は(そうなった時に初めて)カウンセリングを受けられるのも
いいかも知れません。
(※認知行動療法やスキーマ療法といって、信念を変えて行く事を
目指します)
余計なお節介ですが、現時点での僕からのアドバイスとしては、
①(今は良くない結果のみに焦点を当てられているので)
「良い結果」が生じた時に「何故うまくいったんだろう?」
「自分のどんな長所や”力”が役に立ったんだろう?」と分析
してみる事(※試に過去にうまく行った事から思い出してみる
のもいいでしょう)
②あなたが一生懸命築いて守って来た壁の内側には恐らく
「私が悪い。私はダメだ。」と自分を責めて苦い気持ちになって
傷ついてる「小さなあなた」(中学生の時?)がいると思います。
その「小さなあなた」が胸の奥に居ると想像して、
「傷ついたよね。悔しかったよね。あなたは精一杯頑張った。
あなたのせいじゃないよ。あなたは悪くない。」と癒していって
あげるのもいいかも知れません。
回答日時:2014年2月14日(金) 10:54 JST
・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。
こちらのプロも相談受付中です。
悩み辞典は、安心して登録・相談できます。
※ 当サイトは、ご記入いただいた個人情報を、お問い合わせに対するご連絡以外の目的では使用いたしません。
※ ご記入いただいた個人情報は、当サイトで保有し、第三者に提供することはありません。
※ 当サイトの個人情報の取扱方針につきましては、プライバシーポリシーをご確認ください。
※ 財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)より個人情報の適切な取扱いを実施している企業であることを 認定する「プライバシーマーク」(Pマーク)を取得しています。
※ ベリサイン社のデジタル認証IDと暗号化(128bit)によって保護され、安全にお申込み頂けます。
早速のお返事ありがとうございました。
この考え方に自信を持っていい、と言っていただき、少し安心?しました。
かといって完全に理解・納得できているのかもわかりませんから、何度かお返事を読み直してみたいと思います
| 20代/女性 | コメント投稿日:2014-02-14 |