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ご相談者:20代/女性
生育歴を簡単に書きますと、機能不全家族の一人っ子で育ちました。母は精神的に幼く、物心ついたころには、親子逆転状態で今に至ります。いわゆる良い子で育ちました。父は、幼すぎる母にイライラして、私が小学校卒業するまで、家庭内暴力がありました。中学校では、部活で体罰が日常的にありました。高校からは、家庭・学校ともに落ち着きはじめましたが、大学に入ってしばらくして、うつ病になりました。
現在、正社員は退職し、少しのアルバイトのみの療養生活です。初診から、6年が経ちました。かなり回復してきてはいるものの、心のしんどさはなくなりません。生育歴に問題があるため、そう簡単には治らないと覚悟してきましたが、あまりの回復の遅さに、絶望的になることがあります。
トラウマをもっている場合、うつ病は治りにくいのでしょうか。トラウマに対処しない限り、うつ病は治らないのでしょうか。本をたくさん読み、ワークブックなども取り組んでいますが、心の憂うつさは晴れません。
宜しくお願い致します。
20代/女性 | 日付:2014年3月25日(火) 18:08 JST | 閲覧件数: 2,008
こんにちは。
いじめとPTSDの専門家、百世です。
お返事がたいへん遅くなってしまい、ごめんなさい。
まず大学に入ってからうつ病になられたことで、
なぜ今ごろ?・・・と混乱されますよね。
それは、以前はご自身を守るのに精一杯だったからです。
大学に入って一息ついて、ホッとしたことで症状が出やすいのです。
緊張の糸がほどけたイメージ。
PTSDも、危険やストレスに接しているときは守ることで必死です。
周囲が安全になって、体力が快復して初めて・・・
怒りや悲しみの感情、
そしてPTSDの症状が起こってきます。
つまり、症状が起きること自体はおつらいでしょうけれど、
それは、あなたが危険から解放されたことと、
感情が出せる状態になったことでもあり、良い面もあるのです。
快復しにくい理由は、いくつか考えられます。
◎根本となる原因に向き合えているか?
◎感情吐き出しと五感で、効果的な快復を。
あなたの場合は、
・父親の暴力
・母親が守ってくれなかった
・弱音や甘えなどを出せなかった子ども時代
・部活での体罰
被害体験のさなか、あなたはまだ幼く、抵抗できませんでした。
そのことに、強い無力感を感じたことでしょう。
一方的に理不尽なめにあったことを、
あなたのカラダも心も、納得できない思いが残っているのです。
嫌だったときに、嫌だとは言えなかった。
苦しいときに、苦しいと言えなかった。
それをラクにするには、「感情を解放」していくことが効果的です。
「トラウマ解凍ワーク」では、
演劇の感情練習を応用して、実際に大声をあげて
泣いたり怒ったり笑ったりしてスッキリさせています。
http://www.mental-support-jp.org/#!trauma/comt
心療内科の薬は、症状を一時的に抑えるだけで、
治すものではありませんよね。
また、カウンセリングで話すだけでは、もどかしいでしょう。
黙読よりも、音読の方が英語が上達するように、
五感を使った方が効果的。
過去の納得できない体験を、
望む言葉を聞くことで疑似体験するワークもやっています。
こんな風に、ご自身の中でたまったものを吐き出せるワーク、
五感を使えるワークを利用されるとよいかと思います。
なによりあなたは、たいへんな環境で育ちながら、
仕事も続けつつ治療もと、本当に頑張りやさんで、素晴らしい方です!
そのことを、ご自身にほめてあげてくださいね。
回答日時:2014年5月 9日(金) 00:17 JST
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回答ありがとうございます。
PTSDが出てきているのは、今が安全だからなのですね。納得です。
昔はどうあがいても、抵抗できない状況だった。それが今は、命の危険が減り、自分で安全を確保できるだけの力もついてきました。だから症状が、安全を察知して、これまで抑圧してきたものを解放しようとしているのだと思います。
症状はつらいですが、状況が良くなってきている証拠だと思いました。
感情を解放するワークに取り組んでみたいです。東京住まいではないので、参加できるものが極めて少ないのが残念です。地方でもこういった取り組みが増えることを願っています。
ありがとうございました。
| 20代/女性 | コメント投稿日:2014-05-13 |