根本にある原因に目を向けましょう

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

tomonaさん、　随分、明け方のメール相談、眠れなかったのですか？
これまで、他の先生方にもされたtomonaさんの相談内容も拝見させて頂きました。
半年以上前から　出されているメール相談、内容も殆ど変らず、どちらの先生方も
真摯にアドバイスをなさっていて、いろんな解決法をアドバイスされていたにも関わらず
今だ　同じ悩みを持ち続けているのは　tomonaさんが求める答えはそこには　なかったのでしょうか。

結局　tomonaさんの求める答えは先にあり、ある種　漠然と胸において　それを言い当ててくれる
答えを探しに行っているような・・・・その答えにピタッと　当てはまるジクソーパズルのような事に
なってしまっているように感じます。

しかし　その答えの回答はtomonaさんの思い違いで　本当は別の答えがあると
いつまで経っても　答えという先生を探すジプシーのようになってしまいます。
これでは　何ヶ月経っても　解決はしません。

そこで　一度　先入観を捨てて、tomonaさん、よおく考えてください。

結局、セックスレスに原因があると考えるから　その答えでなかった場合　物足りないのだと思います。

しかし　私はtomonaさんの相談を読んで　少し違うのではないかと思いました。

例えば　もし私が　魔法使いのように　ご主人とtomonaさんが　上手くセックス出来る
魔法の粉を２人に　ふりかけ　セックスが出来たとしましょう。

で、それですべて解決ですか？
それで　本当の意味で仲良くなったとお考えですか？

身体の問題は解決したら　今の気持ちに変化が生じ本当に心から仲良くできると思いますか？
ご主人を好きでないまま　将来を過せますか？

要は　基本的にご主人を愛せなくなった原因は他にあるのに　身体だけくっついていれば
それで　夫婦円満とは言えないことは　もうすでにお判りですよね。

でも　何とか　家庭や家族という形を保つ為に　夫には心が添えない分
無理クリ、身体だけでも　添うようにできないものかと云うことが　「問い」ではありますが
実際　それが本当の解決ではない事は心のどこかで　わかっているのではないですか？
だからどちらの先生のアドバイスへも　本気でトライできないのです。

結婚し、「妻は夫を慕いつつ、夫は妻をいたわりつ・・・〜♪」という浪花節があります。

本当はこんな結婚生活が理想的だったのに、ことごとく　打ち砕かれるような出来事が
ありすぎたのではないでしょうか？
この打ち砕かれる事件があり　その時は　とにかく乗り切る為に　無我夢中で努力を
されたはずです。

でも本当は　これを乗り越えた時　見えてきたものがあり　それが夫の実像です。
本当なら　そこで　ドンパチ夫婦喧嘩の一つもするのですが　もしかしたら
何も言わず　我慢され　一見平和を装ったのではないかと思います。

本当は夫の転職も相当ショックだったはずです。
もう少し　ご主人には我慢もして欲しかったはずです。
実は　　tomonaさんの心の中では　夫を尊敬し　信頼し　もっと甘えて暮したかったのに
甘えられる状態ではなかった我慢が尾を引いていませんか？

特にこうした事が　事後承諾的に　ご主人はtomonaさんには
何の相談もなく　行った場合、終わった事だから文句は飲み込んでしまう事になります。

そして　責任感の強いtomonaさんは　「私は今　子供も授かり　人並みな幸せを手に入れた」
と　自分を誤魔化し、一生懸命に離婚などは考えずに　家庭を守る事に　邁進していた・・・・・。

それなのに　そんな私の苦労も知らないで・・・・・・・・・
そんな気持ちは　得てして事件が通り過ぎた後　ふつふつと腹が立ってきます。

今　世界中の不況の中で　専業主婦は　外に出て行くのは勇気が要ります。
だから　不満も抱えながらも　何とか生活も出来て　家も購入して　普通はもっと幸せを
満喫したいのに　何かしら満たされないこの気持ちは何だろうという気持ちではないでしょか？

もっと言えば　子供が小さくても幾らでも働いている女性はいます。
ご主人の給料が下がった家庭は　それのカバーの為　働きます。
でも　もしかしたら　働きたいのに　働けない・・・・・・・のではなく　社会に出て行けない
自分があるとしたら　自分の事も好きになれませんよね。

夫婦は映し鏡です。

本当は夫の嫌な部分をあげつらっても　実は　意外とその部分が自分にもあり　
「私は努力しているのに　何故夫は努力をしないのか・・・」という　夫に対するジレンマは
実は　努力を出来きれない自分への不満であったりします。
それが　夫への不満と云う形を変えて　噴出している場合もあるのです。
ちょっとややこしくなりましたが　要は　tomonaさん、ご主人の嫌な所は　実は自分の嫌な所と
意外とよく似ているのです。

ご主人も一人の弱い人間です。
tomonaさんも　完璧な人間ではありません。

しかし　結婚の時の期待が大きすぎて　「私を幸せにしてくれなかった」という怒りと共に
元はと言えば　tomonaさんには甘えたな性格があり、甘えさせてくれなかったという
恨みに近い気持ちがあるのだと思います。

ご主人は悪気はないと思うのですが　包容力まではなかった・・・と云うのが
tomonaさんをがっかりさせる理由になっていませんか？

また　普通ご主人が転職に対して　もしかして何の相談もなければ　奥様としては
ぶちきれますよね？

そんな時に　夫婦喧嘩をしてきましたか？
実は　折々に触れ　本音で話してこれなかった夫婦の関係に　ストレスを感じている
可能性があります。

それなのに、妻の気持ちも苦労も知らないで　お布団の中だけで仲良くしようと
言われても　そりゃ　腹も立ちますよ。

セックスレスは　出産当時はともかくとしてtomonaさんは　意地悪とは言いませんが
無意識で　一種の　ストライキのような反応になっているのだと思います。

つまり　tomonaさんとご主人は　もっと話し合わなければならないのです。
それはセックスレスの事では　ありません。

今迄　たまり溜まった　ご主人への不満も正直に　話し合うべきなのです。

要は　tomonaさんとご主人は　何かしら対等ではなかったのかもしれません。

食べさせてもらっているから・・・・・とか　セックスもさせてあげていないから・・・・
と　遠慮する必要はありません。
本当に問題なのは　本音で喋りあえない　仮面夫婦をしていたという事であり
そんな夫と　セックスだけをするなんで・・・
動物じゃないんだから当然　嫌なのは判りますよ。

本当に心から　向き合う事が出来れば　少々の出来の悪い夫でも　かわいく感じるものです。

要は　もう一度「惚れさせてよ・・・・」と云うことです。
そうすれば　自然とセックスは戻ってきます。

頑張って下さい。

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回答日時：2008年12月 6日(土) 16:02 JST

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