相談&回答 |
約3分で読めます。
※相談&回答を読んだ時の目安時間 |
回答プロ: 巻幡 直美
ご相談者:40代/女性
役員報酬について教えてください。
私は、A社の役員として役員報酬を支給されています。
一方、私自身が代表を勤めるB社の利益が見込めたため、
今回はじめて役員報酬をB社からも取ることにしました。
つまり、2カ所から支払があることになり、
A社で扶養控除等申告書を提出しているので、
B社の方では、乙欄の税率が適用されるとのこと(そうですね?)。
B社の7月の決算時には、担当の税理士さんに言われるまま、
利益の殆どを役員報酬としたので、税率が30%くらいになりました。
そのまま7月以降も同じ金額でいいですね?と言われて、
本当にそれでいいのだろうか?と疑問を持ったので、ご相談させていただいてます。
ある程度は会社の利益として計上して、
法人税を支払う方がいいのではないか、と思ったからです。
そのバランスをどう決めればいいのかが、わかりません。
B社は有限会社で資本金300万。役員は私1人で社員は居ません。
来期に利益が出たとしても、800万は超えないと思います。
どうぞよろしくご指導ください。
40代/女性 | 日付:2008年12月31日(水) 20:00 JST | 閲覧件数: 2,167
新年おめでとうございます。
はじめまして、税理士の巻幡です。
こちらこそどうぞよろしくお願い申し上げます。
いいところにお気づきになったと思います。
専門家のいいなりにならず、
ご自分で疑問を持って確認することは
とても大事なことと考えます。
詳しい数字はさておき、
私の考えとしてお答えさせていただきます。
現行の法人税は所得金額800万円以下に対して22%、
800万円超は30%の税率が課されております。
これに対して、現行の所得税は
5%〜40%まで段階的に細かく所得に応じて
税率が定められております。
法人税をゼロに近くしたとしても、
所得税で30%課される。
これでは総合的に見て税の負担は大きくなると考えます。
法人税22%(所得金額800万円まで)と
役員報酬に対する税率20%〜25%、
上記のバランスが一番税負担が軽くなるケースが多いと思います。
せっかく専門家がいらっしゃるのですから
きちんと税負担はどうなるのかを概算で出していただくように
お願いしてはいかがでしょうか。
B社は7月決算とのこと、
それ以降の役員報酬は前事業年度と同額で計上されたのですね。
定期同額給与の規定(顧問税理士にお尋ねください)がございますので、
今期の役員報酬の変更は難しいとお考えください。
来期以降、バランスをとるために
法人と個人の税負担の予測をたてるように
お願いされるとよろしいかと思います。
以上
ご参考にしていただければ幸いです。
巻幡直美
回答日時:2009年1月 1日(木) 16:32 JST
・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。
こちらのプロも相談受付中です。
悩み辞典は、安心して登録・相談できます。
※ 当サイトは、ご記入いただいた個人情報を、お問い合わせに対するご連絡以外の目的では使用いたしません。
※ ご記入いただいた個人情報は、当サイトで保有し、第三者に提供することはありません。
※ 当サイトの個人情報の取扱方針につきましては、プライバシーポリシーをご確認ください。
※ 財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)より個人情報の適切な取扱いを実施している企業であることを 認定する「プライバシーマーク」(Pマーク)を取得しています。
※ ベリサイン社のデジタル認証IDと暗号化(128bit)によって保護され、安全にお申込み頂けます。
ご相談のお礼のコメントがドシドシ届いています。
悩み辞典で笑顔のきっかけを見つけて下さい。
巻幡直美さま
大変わかりやすく的確な回答をいただき、ありがとうございます。
質問させていただいて、本当に良かったです。
今まで、わからないことを担当に質問しても、
こちらの聞きたい回答が返ってこない、という感触をいつも受けているので、
私が知識が無さ過ぎるから理解できないのか?とあきらめていました。
あまりにも任せきりだったことを反省しています。
おかげさまで、すっきりしました。
本当にありがとうございました。
| 40代/女性 | コメント投稿日:2009-01-07 |