離婚と借金のことは、切り離して考えてみてください。

坂田 さゆり

はじめまして。群馬県で円満離婚相談センターをしている行政書士の坂田です。

メールの文面から分かる範囲内でのアドバイスですので、実態に即していないこともあろうかと思いますが、少しでも相談者様のお役に立てれば幸いです。

夫婦はお互いに扶助協力するという義務があります。経済的にも、精神的にも支えあうというのが
真の夫婦のあり方だと思います。片方の努力だけでは、成り立ちませんよね。

結婚して、夫の協力が得られず、ずっと我慢していて、相談者様の努力でなんとかこれまで夫婦関係を保ってこられたのですね。
大変だったでしょう。心中お察しいたします。

相談者様が、離婚をしたいという理由はメールから伺えるようにたくさんありますよね。
離婚したいのに、出来ないという理由は、相談者様が立て替えた夫の借金分の返済や、マイナスの生活費の清算をちゃんとしてくれるのか疑問だからですね。

しかし、借金の立替分を返してほしいということと離婚の問題はそもそも別の問題のようにも思います。

借金のことですが、ご承知でしょうが、結婚前の夫の借金はもともと相談者様が返済する義務はありません。しかし、夫婦が生活のために借金した分は夫婦で返すと言うことになります。
また、もともとの夫の借金を相談者名義に借り替えてしまったということですから、その分は、必ず夫から返してもらう必要がありますよね。

ですから、夫はお金を相談者様に返す意思があるようですから、その分は借用書に書いてもらって下さい。連帯保証人を立ててもらうことができれば案安心です。その場合、夫の親族になってもらうとよいと思います。それが証拠になり、裁判所の手続きで申し立てする際の申し立ての根拠になります。
口頭での約束ほど信用できないものはありません。

マイナスの生活費は離婚後の財産分与になります。

また、離婚条件を立てる際、離婚協議書の中に上述のことを明記し、それを公正証書にしておけば、夫が払わなくなった場合、夫の財産を差し押さえすることが可能です。

などというように方法はいくつかあります。

そして、大切な事ですが、離婚後、夫と連絡が取れなくなったり、仕事先が分からなくなったりしないようにきちんと離婚協議書にその旨の約束事を明記しておく必要があります。相談者様も連絡取れなくなってしまう事は心配なことのひとつだと思います。
要は、相談者様の心配なことを離婚協議書に入れておけば、不安は解消されるのではないかと思います。
もし、これらの話し合いが出来なかったら、調停で決めていくことも出来ます。

それとこのまま結婚を継続していけば、夫は相談者様にこれからも迷惑をかけていくのではないかと思いますが、どう思われますか？

夫は養ってくれる相談者様に甘えていませんか？

働けるだけの能力をもっていながら働かないというのは、働かなくても食べていける環境があるから、ともいえないでしょうか。

すこし厳しいアドバイスになってしまいましたが、離婚と借金のことは、切り離して考えてみてください。

今まで頑張った分、これから相談者様が幸せになってほしいと心から思っています。



メールでは伝えきれないこともありますが、

私でよかったら気軽に連絡して下さい。

群馬から応援しています。

円満離婚相談センター
坂田さゆり

回答日時：2009年3月25日(水) 01:56 JST

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