いずれにしろ公正証書で離婚協議書をきちんと作成されることです。

中野 浩太郎

ご相談誠にありがとうございます。
離婚には結婚以上に時間と労力がかかると言われています。ご相談者様の精神的なダメージもいかばかりのものかとご心痛お察しいたします。
　本来であれば、個別具体的なお話になりますので、面接相談や電話相談でしていただけるとより状況にあったアドバイスができると思われますが、現時点での文面からわかる範囲でアドバイスできればと思います。

　まず、離婚理由が性格の不一致と言ことですが、これは今後の離婚条件のためにも奥様にはっきりしていただけなければ解決が難しいかもしれません。本来、何も理由がなくて別居して出て行った方が有責性が強まります。ある意味、ご相談者様が奥様に慰謝料を請求できる立場にもなります。そうなると財産分与そのものが変わってきます。ここは詰めておいた方がよろしいと思いますよ。

　またすでにお子様の件はお決まりのようですが、ご兄弟が離れて暮らすのはお辛いでしょうね。離婚後も戸籍上の手続きなどいろいろありますので、そこの話し合いも必要ですね。

　財産分与に関しましては現状、夫が収入が多いとかそう言うのに関係なく、半分半分で金銭で分けると考えて下さい。ですから車やバイクを金銭（買値ではなく現在の実勢価格で考えます）で見積もって総額から半分にした時の差を支払ったりする訳です。また、保険等に関しては、いくらでも自由に決められますが、所有者が支払う方が自然でしょうね。離婚すればやはり他人だと弁えて下さい。

　養育費は育てる方が請求できますが、今回はお二人が権利者と義務者になりますから、もし奥様が経済的に優れているのであれば請求も可能でしょう。

　別居中のことに関しては、婚姻費用と言う考え方があり、夫婦の月収を合計して２で割ったもので差額を多い方が支払うと言うような感覚です。これは算定表などございます。

　マンションなど不動産の財産分与が一番もめるところで、方法論はいくつかありますが、不動産を処分するかどちらかが住むかで方法論も変わります。
また確かにその３００万円は奥様の方の固有の財産ですから共有財産と言えず、財産分与の対象にはなりません。ただ返すという考え方はニュアンスが少し違います。

　いずれにしろ、公正証書で離婚協議書を作成しないとトラブルのもとですから、早いうちに専門家にご相談されると良いと思います。当然、中野行政法務事務所にてご依頼も受け付けます。
実は別居中の公正証書も作成できますので別居が長引くようならお考えください。

回答日時：2009年4月13日(月) 20:22 JST

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