慰謝料だけに頼らない準備を進めましょう。

中野 浩太郎

　ご主人の不貞行為でさぞご相談者様もお心をお痛めのことと思います。またお子様の存在が離婚へ踏み切るのが難しいところだとお悩みのことと思われます。
　ただ、今後、夫婦仲が悪いなか、子供のためだけに人生を犠牲にするのはお辛いことだと思います。離婚をしたからと子供が不幸になるとは限りません。むしろ幸福を装った不幸ほど悲しいものはありません。
ご相談者様は、経済的な問題で不安かもしれませんが、経済的に裕福でなくても精神的に子供と二人で頑張って再出発しようと言う方がむしろ希望がある未来かもしれませんよ。
　とは言え、現状は中学生のお子さんを抱えてやっていくのは大変だとは思います。そのために養育費の問題や慰謝料や財産分与はしっかり離婚前に決めておかなくてはなりません。流れとしては、どうやら別居が難しそうな雰囲気もあるので、まずは早めにご主人の確実は不倫の現場を押さえることです。本来はホテルなど予測がつくのであれば探偵に頼むのが確実ですが、自分でもできます。ホテルに入るところをデジカメか何かで撮るなどしてください。あるいは出てきたところを愛人ともどもこらしめる荒技もあります。
　確かに、裁判では決定的な証拠が必要にはなりますが、調停レベルでは状況証拠でもかまいません。今までの証拠と、怪しかった時の日程などを日記に書いておくだけでもかなり調停で有利になると思われます。特に弁護士は頼む必要はありませんが、第三者にアドバイスを受けれれば受けた方が良いでしょうね。そうするとお金が以外とかかるので、自分で金をかけずに思うのであれば家庭裁判所の離婚調停が一番ですね。ただ私は調停はあまり薦めません。それなりのデメリットもあるのです。私のような行政書士であればそれほどお金はかからないと思います。

　その前に、愛人がいるのであれば、ご主人がどうしたいかわかりませんが勝手に離婚届けを出されないように役場に行って「離婚届けの不受理届」を出して下さい。勝手に離婚されたら慰謝料も何も請求しにくくなりますからね。それとパートでも良いので働きに出ることです。離婚後の経済的支えは、パート収入、養育費、公的支援で何とかなると思います。その後、社員に成れるように頑張ってみて下さい。
　離婚後は公営住宅であれば母子家庭を優先して入れてくれるなどありますので、地域のそう言う支援も調べておきましょう。

　この時代、慰謝料も少なくなっていますので養育費がポイントです。その取り決めを公正証書で必ず作っておきましょう。当事務所でも業務として行っておりますのでご依頼下さい。

　頑張ってください。

回答日時：2009年4月20日(月) 19:02 JST

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