焦らず段階を踏みましょう。まずは内容証明で確認します。

中野 浩太郎

離婚の時点での約束でその後もめることはとても多いのです。
そう言う意味では、離婚時にいろいろご相談いただければ良かったのですが。
ただ現実問題、後悔しても仕方がありませんので

ご相談者様のわずかな情報から何をすべきかいろいろご提案させていただきます。

まず、市民相談などで言われたことは一般的なことで
最初は民事調停から基本になります。

でも裁判からと言うお話ですが、債権としてみれば確かにそれも可能でしょうが
裁判の場合は本人訴訟ではまず勝ち目はありませんから弁護士を雇うことになります。
裁判費用そのものは安いのですが弁護士費用が高いのです。
弁護士費用は現実的に出せますか？着手金が３０万円は一般的に必要ですね。
弁護士会で訴訟の融資もありますが、対象額が低いと赤になる可能性が高いですね。

それに訴訟としても慰謝料は養育費と違い一般債権ですから未払い分しか強制執行等
できません。だいたい４か月分ぐらいでしょうか。
養育費であれば支払予定の未来のものまで請求が可能だったのです。
支払われたとしてもその後の問題もありますので、公正証書で離婚協議書を作成し直して
すぐに強制執行ができるようにした方が良いでしょうね。

後は小額訴訟と言う簡易裁判所の手もありますが、これは自分でもできます。
これも債務名義になるので有効な手ではあります。

これからは現実的な対処法です。
まず調停にするにも訴訟にするにも、相手に通知を公的にしていくことが大切です。
そう言う意味では内容証明をまず送り、その中でちゃんと対応しなければ
調停や裁判にすると主張してみることです。中にはそう言うのは困ると慌てて対応することも
あります。

また元ご主人の会社に直接直談判する方法もございます。
慰謝料を払わないので給与から差し引いて欲しいなど頼んでみます。ただこれは難しいですね。
ただ相手への嫌がらせやプレッシャーにはなるでしょうね。
強制執行であれば可能ですが。公正証書であればそれができたのですね。残念です。

後は、元ご主人のご両親がご健在であればダメもとで事情を話して請求してみるべきす。
本来はお門違いなのですが、世間体や憐みから支払いを肩代わりすることもあります。
婚姻時に仲良くしておけばスムーズに行くこともあります。

後は、慰謝料がないといろいろお困りであれば公的な機関や婦人センターなどに
金銭的なご相談をしてみることです。

いずれにしてもしばらくの間どこかに融資してもらう必要性はあるでしょうね。
例えばご実家のご両親に支援していただくとかです。
すぐには解決しない問題です。

　それで地盤を作って戦う準備をすべきでしょうね。
いずれにしろ、まずは内容証明から始めて下さい。
当事務所でも内容証明の作成はしておりますのでご依頼下さい。
ご事情のある方には分割払いなどもしております。

頑張って下さい。

回答日時：2009年6月 8日(月) 19:56 JST

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