未徴収の源泉所得税

巻幡 直美

はじめまして、税理士の巻幡です。
こちらこそどうぞよろしくお願い申し上げます。

ご質問の件について

まず、給与を支払う会社側はその給与から所得税を預かって税務署へ納める義務があります。
これを源泉徴収義務者といいます。
お勤めだった会社は源泉徴収義務者であるにもかかわらず、
お給料から所得税を預からなかったのですね。

日給の場合には時々あることのようです。

Ｈ１９、Ｈ２０分の所得税としていきなり６０万円といわれても
お困りでしょう。
何より納得されていないのに会社に税金として所得税を支払うことに疑問がありますね。


多分ですがお給料の支給額のみで所得税を計算したのではないかと思います。
まず、所得控除に必要な書類を揃えていただき、
所得税を正確に計算することが第一だと考えます。

一番困るケースは
会社に所得税を支払ったものの、その会社が源泉所得税を納めない場合です。
そういう可能性がありますか。

もしそうだとしたら、
納付書をくださいと申し出てご自分でまずＨ１９、Ｈ２０分の所得税を納付する方がよろしいかと考えます。
その後、所得控除（社会保険料控除、生命保険料控除、扶養控除、医療費控除など）をご準備して
ご自分でＨ１９、Ｈ２０分の確定申告をしていただき、
所得税の還付を受けることが出来ます。
当然、所得税が減額になった分住民税の額も変わってまいります。


確定申告をする際は
管轄の税務署へ出向いていただき、
事情をよく説明すれば親切に教えてくれるはずです。

源泉徴収票を発行してもらえないというのはおかしな話です。
所得税はご自分で納付するから、ともう一度掛け合ってみてください。
年間の給与の総支給額がわからないと所得税の計算は出来ません。

もし話がこじれるようでしたら
どなたか間に入っていただくこともよろしいのではないかと思います。
ただ、税金のことですので
税法を良く理解している方でないと余計にこじれてしまう可能性もあります。
一番良いのはまず税務署へご相談に行かれて、
間に入っていただく方法も考えられます。

私がこのばでお出来るのはここまでです。
ご参考にしていただければ幸いです。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　巻幡直美

回答日時：2009年6月16日(火) 10:22 JSTお礼のコメントを書く

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