＜過剰なスキンケアがお肌を弱めている＞

島野 = 昔は赤ちゃんにスキンケアなど、ほとんどしませんでした。
常識的に考えて長時間、外に赤ちゃんを出して日焼けさせる事もないですし、帽子をかぶせたり、ベビーカーのカバーもかけて日よけにするじゃない。それだけで十分なんです。過剰なスキンケアが、逆に赤ちゃんの肌を弱めてしまっているんです。

アライ = スキンケアが逆に、赤ちゃんの肌を弱めてしまっているのですか？

島野 = そうなんです。目からうろこでしょ！
日焼け止めなどに入っている、乳化剤は肌の細胞を溶かしてしまうし、乳化剤が入っていなくても、スキンケアの油が肌のクスミや乾燥の原因になります。それらは、赤ちゃん用にも入っているの。
敏感肌やアトピーのような症状は、過剰なスキンケアが原因のことが多いのよ。
そこを見直さなきゃいけません。
「赤ちゃん用」というフレーズに騙されちゃダメです。

アライ = 先月お会いさせて頂いた時に、ボディソープにも肌に良くないモノが入っているとお話頂いたのですが、そもそも、なんでそのような悪いモノが入っているのですか？

島野 = いろいろな成分を混ぜるために乳化剤が必要なんです。化粧品にはほとんど入っています。
見た目や使用感を重視する事で、肌に悪い乳化剤も入ってしまっているんです。泡立ちを良くするための乳化剤、キレイさっぱり落とせる強い洗浄剤、使用後に肌が潤ったように思わせる保湿剤。ひどいモノでは、肌の表面をコーティングしてしまう合成ポリマーが配合されているのもあります。これで肌が良くなるわけがありません。
ところで、新井さん！１ヶ月前に会った時より肌が白くなったんじゃない。（笑

アライ = そうですか、ありがとうございます。
１ヶ月前にお会いした時に、 「あなた、ボディーソープで顔洗ってるでしょ！だから顔がくすんでるのよ！ボディーソープを止めて、石鹸にしなさい！石鹸で洗えばキレイになるわよ！」
ってアドバイスされてから、ずっと石鹸を使っていますから。

島野 = アライさんはまだ若いから、すぐに効果が出るのねー。
先月より白くなって、肌も表情も元気になってるじゃない。
ボディーソープといえば、赤ちゃん用のボディーソープも出てるけど新井さん、使ってないよね？あれも肌に良くないのよ。赤ちゃんも大人と一緒、安価な石鹸で洗うのが一番なのよ！

アライ = そうなんですか！？赤ちゃん用とか関係ないのですね。
赤ちゃん用と書いてあると、つい赤ちゃんに使わないとダメなのかと思っちゃいます。
ところで、安価な石鹸で洗うのはなぜですか？

島野 = 高い石鹸には、必ずと言っていいほど香り成分が入ってたり、さきほど言ったように泡立ちをクリーミーにするような乳化剤が入っていることが多いの、だから安い石鹸の方が赤ちゃんには安心なんです。
それに昔から馴染みの石鹸は、ほとんどがアルカリ性です。それがいいんです。そのアルカリ性というのが決め手なんです。ボディーソープはね、弱酸性のもの圧倒的に多いんです。
肌には表面を弱酸性にするメカニズムがありますが、弱酸性物質は肌の内側から出てくるもので、外から与えるものではないの。弱酸性物質を外から与え続けてしまうと、肌が弱酸性を出さなくていいやって勘違いしてしまう。
肌の免疫はなまけもだから、与えられちゃうと弱酸性にしようという働きを辞めてしまうの。
だから、それを繰り返していると肌が弱酸性物質を出す力が弱くなり、乾燥肌やアトピーに似た症状が出てしまうんです。

アライ = 石鹸にしたらお金もかかりませんしね。
　今では、頭も身体も全部石鹸ですから、いろいろ用意する必要もないですし、経済的にも肌的にも良いって感じてます。

島野 = そうね。（笑
赤ちゃんスキンケアの原点は、お風呂から。体を洗うところから見直してください。
洗うときに、肌を傷めてしまうボディーソープを使うから、肌が弱くなって乾燥するので、潤いローションをつける。それが更に肌を弱くして、最終的に薬をつかう。
こういう悪循環を作っている子育てママをたくさん見てきました。

アライ = なるほど。
敏感肌とか言いますが、自分で肌を弱くして敏感肌を作ってしまっているんですね。

島野 = そうなんです。敏感肌になるのは原因があるんです。原因を知ることが大切ね。
対策は、「石鹸で洗うこと」。ボディーソープが石鹸よりも、『肌に優しく潤いを持たせてくれる』という勘違いをして、肌をどんどんどんどん荒らしてしまっているの。
基本的なところから、みんな間違ってしまっているんです。
肌は排泄器官なんです。肌は内側から潤いを出していくものなのよ。