浮気の話を中心に考える時 子供たちにとって親という立場から、子供に被害を及ぼさない対策は大切です。
時々 妻が息子が大きくなってくることを良いことに、息子に夫の浮気を相談する例が見受けられます。
これは私は大反対です。
こういう妻の場合は「息子は最初から夫の浮気は知っていますから」と言うのですが これは逆に言えば最初から知らしめたのは、何故だ?という事です。
この場合、たいてい不安感を息子につい相談してしまったという事がありますが、実はこれは夫という依存先を息子に移行したというだけ、と言う場合が往々にしてあります。
そういう親の元で育った子供は結婚生活に夢を持てないため、中々結婚をしません。
そして 息子の独身を嘆いたりするのですが やはり結婚願望は少しは持てるくらいの生活をしなくてはいけません。
もちろん 心細くてつい 息子に相談したという気持ちは解るのですが それは将来、息子の結婚願望も失わさせてしまう事に繋がる事を知っておいて下さい。
結婚して数十年、親であるあなた方が、まだ見えない結論を 結婚もしていない、どうかしたら大人の恋愛も未経験の貴方よりうんと年下の息子が 結婚生活の夫婦の問題何て解るはずがないのです。
しかし 優しいがゆえに、母親が苦しんでいるのを見るに見かねて 相談に乗ってくれているだけで息子さんは進んで相談に乗っているわけではありません。
娘さんにしても同じ事。
ご主人という父親の悪口を娘と一緒になっていっていると ご主人は益々家には居場所がなくなります。
もっと言えば 万一浮気問題が型がついても 娘や息子の記憶に浮気をしたという記憶は残ります。
夫婦にとっては 世間ではよくある問題ですが 子供たちにとっては 親としての信頼感を失ったら 今後、名誉挽回をする機会は訪れるでしょうか?
妻には 指輪を買ったり、土下座をしたりで罪滅ぼしは出来ても 子供たちの心の穴はぽっかり空いたままです。
これでは年頃の子供たちは人間不信の感情が芽生え、大事な人と人とのコミュニケーションを育む時期に 大変な思いを持ってしまうのです。
例え仮面夫婦を演じても 子供たちの青春を親の失敗で汚してはいけません。
そういう意味で極力 子供さんたちには相談はしてはいけないと私は思っています。
夫婦問題カウンセラー
村越真里子