[悩み辞典：回答＆相談]人に嫌われるのが怖い、友達ができない

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2024年11月22日（金）

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回答プロ：心理カウンセラー青山由

人に嫌われるのが怖い、友達ができない

ご相談者：10代/女性

初めまして、よろしくお願いします。
私は他人を信じることができず、そのせいで友達を作ることができません。そうなったのは過去の友人関係が原因だと思います。

昔から人見知りの激しかった私は教室で漫画を描いて周囲の気を引くような子でした。そんな中ある女の子が私の漫画を気に入ってくれ、彼女はそれから小学校ではずっと同じクラスだったのでとても仲良くしてくれました。他にも話しかけてくれた子はいましたがその子だけは特別で、毎年誕生日にはプレゼントを家までもってきてくれたり、親友だと認めてくれたり、遊びに行ったりしてくれて。私自身も彼女の出来る限りの支えになろうと努力していました。私はずっと彼女との友情が続いていくものと信じていました。
それなのに中学3年生の秋頃、突然彼女は私を無視するようになりました。その頃はクラスも別々になっていましたが、無視されるようになるまではお互いの教室に遊びにいったりしていたのにそれもぱったりと途絶え、廊下で会っても無言。話しかけようとしても逃げられる。その年も誕生日プレゼントをもらっていたので、たとえ嫌われているのだとしてもせめてお返しくらいは・・・と彼女の誕生日に私もプレゼントをもっていきました。しかし彼女にはお礼どころか責める口調で短く何かを言われました。よく覚えていません。ただ彼女の冷たい表情だけが鮮明に思い出されます。
特に喧嘩をしたとかそういうことはありません。こんな関係になる前最後に会ったときもにこやかで次もまた笑い合えるはずと思っていたくらいです。わけがわからなかった。
高校は別々になったので卒業式にちゃんと事情や気持ちを聞こうと思ったのに、彼女には私が待っているのは見えていたのに避けられて結局会えず仕舞い　それが答えなのだと私があきらめ、そのまま彼女とは二度と会うこともメールすることもありませんでした。
本当に親友だと言うなら事情を言ってくれるべきだったと思うし、受験に集中したいなんて理由も、遊びに行かないならともかく学校の中ですら無視するというのは理解できません。学校が離れたら関係も終わりなの？それもおかしい。やはり嫌われていたのでしょう。彼女とはすでに連絡もつきませんし、もうこの件はどうしようもありません。でもどうしても今でも忘れられない・・・。

とにかくそんなことがあって、どれだけ相手が友達だ親友だと言ってくれても何かの拍子に裏切るんだと、思いたくはないけれど心の奥底にそういう考えが根付くようになりました。
高校1年のときは完全に孤立、2年からだんだん話せる人ができてきましたが、それでも一緒に遊びに行くほど仲良くはなれず親友という存在も当然できませんでした。そんな空しい自分の状態をみて何度も自殺を考えました。
相手を信じられないから向こうも信じてくれないのでしょう。どんな好意的な言葉も嘘に聞こえる。そんな状態ならいっそ開き直って一人で生きればいいのに、それでも友達がほしいと思ってしまう。せっかく話せるようになったのにまた前みたいに縁が切れるのは嫌だからと、嫌われないような当たり障りのないことばかり言ってつまらない人間になっている、それで余計仲良くなれなくなっている・・・と自分では思います。おまけに元々人見知りが激しいですし、絶望的です。最近では家族にすら嫌われるのが怖くてこういう相談もできません。たくさん喋ると喋りすぎた、嫌われると思い後悔の嵐に呑まれそれも辛いです

今週末には大学生になります。人数は少なくても良いから友達がほしいです。どうしたら過去を乗り越え、人と深い仲を築くことができるでしょうか。

10代/女性 | 日付：2013年4月 2日(火) 21:42 JST | 閲覧件数: 3,486

同じ人間は一人もいません。

心理カウンセラー青山由

イチさん、こんにちは。
ご相談拝見しました。

親友だと信じていた友の突然の裏切りに、人を信じることができなくなってしまったのですね。
自殺を考えるほど辛い思いをされながら高校生活を送られたのですね。

元々人見知りだと言うあなたにとって小学校時代に出会えた親友はとても大きな存在で、あなたの全てになっていたように思います。
楽しく充実していた生活が突然終わってしまい、ご自身の中でまだ整理がついていない状態なのではないでしょうか。

親友の突然の変化…全く訳がわからないと思います。
自分に非があるのなら教えてくれれば直すことも出来る、そうすればこれまで通りの関係を続けられる、と誰もが考えるでしょう。
せめて理由を伝えて欲しいと思うのは当然のことです。
でもそれは叶いませんでしたね。
親友が何を思い、何を考えていたのかは分からないままです。
もちろん、嫌われていたかどうかも今となっては分からないことです。

もしかしたら、ある日親友の機嫌が悪く、はずみであなたに冷たい態度を取ってしまったことに後戻りができなくなってしまったのかもしれません。
もしかしたら、真実かもわからないあなたの陰口を聞かされ、あなたに嫌悪感を抱いてしまったのかもしれません。
もしかしたら、あなたが気付かないうちに、親友が嫌がる態度や言葉を使っていたかもしれません。
いろんな「もしかしたら、」がありますね。

でも、少なくともこれは中学時代の親友の話で、あなたの周りにいる人が全て同じではありません。
仲良くなった人全てがあなたから同じように離れて行く訳ではありません。
なぜなら、一人一人違う人間だからです。
似ている人間はいますが全く同じ人はいません。考え方、感じ方、接し方、みんな違うのです。

こころに大きな傷を負い、辛い思いでこれまで過ごしてきたあなたにはすぐには難しい事かもしれませんが、「私はまた裏切られるんだ」と考えるのではなく、「この人は、どんな人なんだろう」という気持ちで人と関わってみてください。
『相手を信じられないから向こうも信じてくれないのでしょう。』
本当にその通りです。不思議な事にこころの中で感じている事が態度や表情に表れてしまうんですよね。
初めからバリアを張らずに、人間観察のつもりで話をする事をお勧めします。

ただ、これから先、仲良くなってもあなたから離れていく人はいると思います。
でもそれは生きていく上で、出会いと別れを繰り返すだけのことなのです。
離れて行く人は、あなたと縁がなかった人です。
離れて行った人よりも、あなたの周りにいる人たちとの関係を大切にしてください。

そして、もう少し大人になった時、あなた自身も含め親友やその周りの友たちを子供だったと懐かしみ、十代の頃の不安定なこころの動向を振り返る日が来るかもしれません。
その時に、イチさんが笑って過ごされている事をお祈りいたします。

回答日時：2013年4月 4日(木) 11:53 JST

回答ありがとうございました。先生のお言葉一つ一つが胸に染み込み、涙があふれました。

あの話は今まで誰にも、親にすらしたことがなく、今回ありのまますべてを聞いていただけて寄り添うようなお言葉もいただけて、心がだいぶ軽くなりました。
それから先生のおっしゃるとおりに、人との付き合いをもう少し前向きに考えてみようと思えてきました。
あの頃負った傷が完全に治るまでにはまだ時間がかかるだろうとは思いますが、もっと人を信じて、もっと自分を出せるようになれるように、努力してみます。
これから始まる大学生活ではこれまでの自分をリセットして新しい友達を作りたい、そして実際に仲良くなれたら、もう相手を疑ったりしたくありません。もしまた思い出して辛くなったら、先生のメッセージを読み返そうと思います。

心から感謝しています。本当にありがとうございました。

| 10代/女性 | コメント投稿日：2013-04-04 |

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